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Start All or Nothing

スーパーマンと公衆電話ボックス

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 ネタバレにはならないと思うが、どうしても気になる人はこの先は読まないで欲しい。

 アメリカンヒーローの中では、ぼくはスーパーマンがいちばん好きだ。映画もクリストファー・リーヴ主演のものは、1978年作から、ほぼオンタイムでずっと見てきた。もちろん、最新作もちゃんと見た。現在公開中の「スーパーマン・リターンズ」は、1987年公開のクリストファー・リーヴ主演第4作以来、17年ぶりとなる公開で、主演はブランドン・ラウス。エンディングクレジットには、クリストファー・リーヴ夫妻に捧ぐというコメントが出て、2004年に亡くなったリーヴの冥福を祈っている。
 最新作の内容にふれるつもりはないが、笑ってしまうシーンをひとつだけ。
 クラーク・ケントは、メガネをはずし、ワイシャツのボタンを引きちぎり、スーパーマンに変身するときに、それが人目にさらされないように、以前は、勤務するデイリー・プラネット新聞社屋の前にあった公衆電話ボックスをよく使っていたと記憶しているが、さすがに、この携帯電話時代、最新作ではかつてあったボックスは撤去され、見あたらないのである。自社ビルから外に出たクラークが、それを知って困惑したかどうかは見てのお楽しみとしておこう。
 ストーリーの中でも携帯電話は、いろいろな場面で活躍するが、ナンセンスを気にせず、あの公衆電話だけは残しておいてほしかったなと思うのだ。テクノロジーの進化が、映画などのコンテンツに与える影響は大きい。ロイス・レーンが使っているパソコンのログオンパスワードなんてのは、本当なら、今の時代は許されないだろうな…。

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