企業文化の訴求でタレント戦争を避ける
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クレイア・コンサルティングの調です。こんにちは。
世界的なIT関連の景気の高まりに合わせて、アメリカだけでなく日本でも人材の獲得競争(Talent War ≒ タレント(争奪)戦争)が繰り広げられています。しかし、
Living in the San Francisco Bay Area, it often seems like companies are engaged in a never-ending war to project the most Google-like culture to potential hires. But that's the wrong way to go about things--not everyone works the best in that kind of environment.
サンフランシスコのベイ・エリアに住んでいると、どの企業もGoogleのような企業文化を目指すことで潜在力のある人材の採用を目指す終わりなき戦争に参加しているように思える。しかしそれは間違った物事の進め方だ。全ての人がそのような環境で働きたいわけではないのだから。
GREEやDeNA、CyberAgentのようなIT企業についても、それぞれの企業文化は異なっているはず。採用側はもとより求職側も、目先の夢ある仕事に惑わされることなく、本当に自分の性格にあった環境を選んでいくことが、今こそ重要になってきています。
そのような中、そうした個人と組織の文化を適性に評価するウェブサービス、Good.CoがFast Companyで紹介されていました。簡単にご紹介します。
How To Find Out Whether You're A Good Cultural Fit At Any Company
The problem of cultural fit is a big one: these days, one out of two people won't last more than 18 months at their job, mainly due to a mismatched cultural fit. Good.Co is, according to co-founder Samar Birwadker, "a big data approach to solving a painful, recurrent HR problem."
文化的な適合性に関する課題は非常に大きいものだ。今日、2人に1人が1年半も今の仕事が続かない状態になっていて、その主原因は文化的な適合性のミスマッチなのだ。Good.Coの共同創業者、Samar Birwadkerによると、Good.Coは「実に痛々しい、何度も頻発するこの人事課題をビッグデータのアプローチで解決するものだ」。
日本においてはそこまでの離職率にはなっていないと思われますが、私の知っている限りでも、上記にあげたような会社に入って、1年半以内で離職した人を多く知っています。当然ながらその短い期間においても個人は能力をつけ、組織は成果を得るわけですが、投資対効果としてはあまりよくない状況です。この、個人にとっても組織にとっても不幸な早期離職を避けることが、このサービスの最大の目的なんだとか。
個人については、全部で16のタイプが定義されています。なんとなくイメージで伝わりますでしょうか。
そして組織については全8タイプ。
また、有名な会社を並べてみると、
このような結果になっています。Facebookなどは入っていないのですが、このサービスに登録しないように、申し渡されてるのでしょうか。。
日本では転職用のサイトなどでいろいろなカテゴリで特徴を出しているサイトも散見されますが、こういったサービスが日本でも活発になって、日本の労働市場全体で適材適所が進むと良いですね。
お読みいただきありがとうございます!
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