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外資系金融機関を担当する経営コンサルタントの活動記録 ~ プライスウォーターハウスクーパースの高橋正敏です。

知名度の活用

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千葉県知事に、森田健作氏が当選しました。おめでとうございます。ニュースによると今回の知事選挙では「無所属・利益団体とのしがらみなし」をアピールしたようで、それが大量得票につながったと見る向きが多いようです。

自民党・民主党の政治献金情報の記載に関するニュースも無所属候補者にとっては追い風になったと思いますが、知事職は、その都道府県政に関する権限が大きく、努力と結果が見えやすいことから、選挙民にとっては、有名人が発する「コミットメント」を監視しやすくなるという面もあります。宮崎県の東国原知事や大阪府の橋下府知事の高評価も背景にあると思います。

それにしても、知名度というものは、本当に自己実現にとっては有用な武器なんですね。。。

政治家もそうですが、コメディアンになってから、映画監督をすれば、映画会社で下積みをするよりは監督になりやすいし、芸能人が雑貨店を経営するのも集客しやすいでしょう。芸人が焼肉屋さんをするのもそういうタイプの自己実現だと思います。

しかし、政治にせよ、経営者にせよ、無名ながら地味に努力しているひとにとっては、知名度を利用するひとは苦々しく見えるかもしれません。一旦ひとつの職業についたら、仕事の品質で勝負することは無論避けられません。それでもマスに訴える努力もまたプロの仕事のやり方だと思います。

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