どんな気持ちで打順を待っていたのだろうか
「また打てなかったら・・・」「今日も無安打だったら・・・」「絶対打てるはずだ・・・」「自分の何がおかしいのだろう・・・」
私には、スーパースターの高みに達したひとの気持ちは理解できるものでもありませんが、相当な重圧と高いプライドを感じながら打順を待っていたのではないでしょうか。
そして、打席に立ったら、ボールに集中し、ボールを選んで、「エイヤ」っと打つ。そしてボールは鮮やかにライト前へ抜けていく。。。
イチロー選手の話です。WBC(World Baseball Classic) 2次ラウンドで、今日はキューバ対日本の試合がありました。結果は5-0、日本の勝利でサムライ・ジャパンはまた優勝の可能性を大きく引き寄せたと思います。イチロー選手も13打席ぶりのヒットを含めた2安打を放ち勝利に貢献しました。
私は、営業責任を持って仕事をしている立場にあります。野球のバッティングほど明確ではありませんが、これも「ヒット数」や「確率」がそのひとの評価を左右するタイプの業務です。よく仕事を評価する際に「過程」を見るか、「結果(営業金額や件数など)」を重視するかという議論がありますが、営業に関しては完全に後者です。(自分を成長させたい、というときは前者を検証する必要はありますが)。これもバッティングに似ていますね。
営業のプロセスのなかでは、リサーチや、予算作成、提案書作成、内部の各種調整などのなかに、実際にクライアントへアピールするという、言わば「打席に立つ」ようなシーンがあります。そこでは一切の不安を捨てて、クライアントの声としぐさに集中します。複雑なクライアントの声をきき、丁寧に提案を行う。互いが綺麗にかみ合えば結果として「ヒット」が生まれます。
少しぐらい失敗しようとも、自分のこれまでの実績、そして準備してきたことを信じ、自信を持って仕事に挑む。結果を淡々と受け止める。やはりイチロー選手はスーパースターですね。教えられることが多いです。