「ごまかせない」新人時代に心がけること
新人の頃で何が辛かったかいうと、失敗した時に「ごまかし」が効きづらかった事です。
たまに新人さんに出会う事があって話なんか聞いてると「A先輩はすごい。全然ミスしないし、色んな事への対処能力が抜群である」みたいなことを言ってたりしますが、たぶん、そのA先輩も実はこっそり凡ミスをかましながらも、それを澄ました顔して"ごまかして"いたりします。
ごまかす、という言い方は少し意地が悪い表現ですが、とにかく、上手に処理している。
なぜそれができるかというと、仕事経験豊かな人は、仕事の「本質」を分かっているからです。本質が分かっていれば、凡ミスをした時に、それが深刻な問題になりうるか、そうでないかを判断できます。
その結果、小さな問題は簡単な埋め合わせで無かったことにできるし、そもそも、本質がわかる人はリスクが低い仕事は簡易に処理して、そこで生まれた時間をリスクが高い部分のケアに当てているので、深刻なミスをあまり起こしません。
対して新人さんは、まだ仕事の本質をつかんでいないため、何かミスした時は、それが些細なものであっても、いちいち「本質が分かる人」に判断を求めなければならなくなります。つまり周りからみて「ミスが多く」見えてしまう。
逆に、本質が分からないのにミスした時に何も言わず"もみ消す"タフな人もいますが、これは自分の保身のために会社にもリスクを負わせている事になるので、あまりよろしくはないでしょう。(ただ、上司とかの関係でそれが必須、という悲しい現実もあるとは思いますが・・・)
新人さんが心がけること
今これを読んでいる方が新人さんであるなら、少しでも早く「ごまかし」が効く楽な生活を手に入れるために、「仕事の本質を理解する事」に最大限の努力をする事をおすすめします。
「仕事の本質を理解する」事にショートカットはありませんが、ただ言われた仕事をこなすだけではなく、その中で毎日入ってくる情報を注意深く取捨選択する事で、少しづつ近づいていく事はできるでしょう。
それは恐らく、取り扱い商品の特性であったり、取引先や、上司の評価軸であったり、会社全体の将来や継続性に関わる事だったり、そういった情報から得られる、その仕事の根本的な存在意義への理解です。
それを意識して仕事をするのとしないのとで、半年でごまかしが効くようになる人と、3年経っても5年経ってもそれができない人の違いが出るように思います。
本質を理解した上でする仕事は、今の何倍も楽しいものになるはずです。新人さんにとっては道は長いかもしれませんが、社会人になってからの半年、1年なんてあっという間ですよ...(涙)
頑張って行きましょう!