七夕に雨が降ると織姫と彦星の1年に1度の再会はどうなってしまうのか?
少なくと関東地方では、今年2012年の七夕の夜は生憎の雨。
梅雨の時期と重なっているため、晴れる確率は東京で 25%程と高くはない様子。
では、七夕に雨が降ると織姫と彦星の1年に1度の再会はどうなってしまうのでしょうか。
インターネット検索に頼った手法ですが、少し調べてみました。
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結論から書くと、国や地域によって諸説あって解釈は異なる様子。
年に1度、7月7日だけ天帝は会うことをゆるし、天の川にどこからかやってきたカササギが橋を架けてくれ会うことができた。しかし7月7日に雨が降ると天の川の水かさが増し、織姫は渡ることができず彦星も彼女に会うことができない。
日本の別地方と同じかは分からないのですが、関東で生まれ育った幼少時代は、天の川の水があふれて、彦星と織姫は会えなくて、来年までお預けと聞いたことを記憶しています。他方、韓国では、七夕の日に雨が降ると、彦星と織姫が会えた嬉しさのあまり涙を流していると考えるとも...あまりの違いに驚きますが、この前向き思考は見習いたいような...。
七夕の日に降る雨のことを、酒涙雨(さいるいう)と言い、会うことが叶わなかった流す悲しみの涙とも、会った後の惜別の涙とも喩えられるそうです。
一方、前日7月6日に降る雨は、洗車雨(せんしゃう)というそうで、文字通り、牽牛が織女を迎えに出かけるために牛車を洗う雨を言うそうです。
ただ元々七夕が、現在の新暦7月7日に行われるのは、明治時代に改暦されてからで、旧暦の日程で行われる地方もある様子。
国立天文台では2001年から「新暦7月7日はたいてい梅雨のさなかでなかなか星も見られない」という理由で、旧暦7月7日を「伝統的七夕」と呼び、その日の新暦での日付を広く報じている。
「旧暦」は現在は公には使われていないため、国の機関が「旧暦」で定義するのは難しい様子ですが、約1ヶ月後の「伝統的七夕」に再挑戦してみるのも良いように思います。
参考リンク
七夕 - Wikipedia
世界の七夕伝説 - 京都地主神社 (おすすめ)
海部宣男「日本の七夕・アジアの七夕」
追伸 2012/07/08 14:15 文章を追記いたしました。 「ただ元々七夕が...」