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ある時はコンピュータの製品企画担当者、またある時は?

ディスク貧乏の思い

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以前もこのカラムで述べたことがあるが、PCはどちらかと言うとデスクトップ型の方を僕は好む。ノートPCのキーボードのあのこじんまりした感じが窮屈なばかりでなく、何となく平べったい感じというか、ストロークの少なさが今一歩好きになれないのである。心なしかキーボードを叩くスピードも、ノートPCの方が遅くなってしまう。というわけなので、会社での僕のメインのPCはデスクトップ型である。しかし好みだからとは言え、さすがに導入以来丸5年以上も経た機種ともなると、36GBという標準搭載されているハードディスク容量は今やかなり窮屈である。気前よく最新のデスクトップ機を会社が貸与してくれるのであればありがたいのだが、残念ながら配布されるのはノートPCらしいので、機種刷新を未だに申請していない。ディスク容量が不足しているという、WindowsXPの警告メッセージを目にしたことも何度かある。その都度、古くてアクセスすることのないファイルだとか、使ったことのないアプリケーションを削除したりして凌いでいるのだが、限界も近いので何か別の策を考えなければならない。

あちこちWindowsのメニューを触っていたら、「アクセサリ」→「システムツール」→「ディスク クリーンアップ」というメニューを発見した。実行してみるとディスクをスキャンして、不要ファイルがこれだけ見つかったけど本当に消してよいか、と聞いてくる。大した根拠はないが、推奨されたものをそのまま鵜呑みにするのは避けた方が安全だろう。用心しながらいくつかの「一時ファイル」の類だけを全て選択して削除したら、空き容量が1GB近くにまでなったので、しばらくは安泰であった。

それから1~2週間程後に再びディスク容量不足の警告を目にする日がやってきた。そんなに短期間に1GB近くものファイルを増やした記憶なんてさらさら無いのにである。どうも納得がいかない。しかも例のクリーンアップ・ツールを動かすのだが、あまり思ったように空き容量が増えてくれない。仕方なく古いファイルを手作業で追加削除したのだが、それでも芳しくないのである。そもそも必要だからディスクにファイルを置いているのであって、何でもかんでも消去するというわけにはいかない。

この先は自力で何とかしなければならないのだろう。思い至ったのはNotesメールに添付されてくるファイルを直接オープンすると、どうやらそのままディスク領域を取ってしまうらしいことである。試しにあるメールの添付ファイルをオープンし、そのファイル名でディスクをスキャンしたら、「Documents and Settings」→いつも使うユーザー名→「Local Settings」→「Temp」→「notesFFF692」(何のおまじないだろう?)というディレクトリの下に、使いもしないPPTとかXLSだとかがわんさかとある。中にはファイル日付が何年も前のものまで含まれている。悪いのはこいつらに違いない。どうせ必要なファイル本体は別ディレクトリに保管してあるし、そもそも「Temp」というディレクトリ名の示すとおり、一時的なものに違いないのだから、全部消してしまえとばかりに、一挙にゴミ箱に放り込んだ。数えなかったが何百とあっただろうと思う。念のためにゴミ箱に置いたままで、しばらくPCを使ってみたが不具合は生じない。1~2日待ってクリーンアップをかけたら、再び2GB近くもの空き容量を確保できて今に至っている。こういうファイルを消去しないのって、何かのバグじゃないのかしらん。周囲に聞いてもそこまで困窮している人はいないから、誰も同意してくれないのがちょっと寂しいのである。

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