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ある時はコンピュータの製品企画担当者、またある時は?

パソコンの病

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いつの頃からかミーティングをしようものなら、参加者のほとんどは席に着くや否やおもむろにノートPCのフタを空ける光景が目立つようになってきた。必ずしも話し合いに積極的に参加するべく資料を持ってきた、というわけでもなく、何割かは内職目的である。本当は参加することは必須ではないかもしれないけれど、何かあるかもしれないから、目はディスプレイ、耳はミーティング、という五感の分業をやっているわけだ。かく言う僕自身もそうやったりすることもあるわけだが、皆さん結構時間に追われているものだなと傍観者的に感心したりする。いや誰かさんが熱心にメールのやり取りをするから、そのとばっちりで僕にメールが送りつけられてくるのだ。そうではなくて、実は僕自身が、害毒を巻き散らかす張本人だったりするのかもしれない。だってメールで問い合わせが送られてきているのに何も返事をしないでいるのは、何だか借金を負った状態にあるような居心地の悪さを感じるから。貧乏性なものだから、借金はなるべく負わずにいようとばかり、自分のコートに打ち込まれるボールは、滞留させることなく速攻で打ち返すに限るというわけだ。

メールならばある程度要件はまとめられているのでまだ良いが、これがインスタントメッセージだとどうだろう。要件がろくにまとめられていないままに、メッセージが交換される傾向が強いのではないだろうか。情報の質よりもリアルタイムに何かが行き来していること自体の方が重要になってしまったりするようであれば本末転倒である。もともと要件が絞り込まれていないので、話があちこちに飛んでやり取りを終えるきっかけが作りにくくなってしまう。メール一往復の内容が、どうにかすると10~15分もの時間の無駄遣いになりかねない。皆が皆そうではないし、当然の事ながら生産性向上に役立つ点があることも否定するつもりもない。しかしながら現実は総じて言うと無駄の方が多そうな気がする。社内ではSametime使用が標準なのだけれど、メインに使用しているデスクトップPCでは何故か起動できなくなってしまったので、半ば仕方なく、実は半ばラッキーとばかりに、そのまま放置状態にある。都合が悪ければノートPCを使えばよいのである。

それにしてもノートPCの普及と共に、仕事をしている人達の姿勢が皆うつむき加減になってきたものだなあと感じる。傍から見ていて結構疲れそう、いやもう既にへばったような雰囲気を漂わせている。キーボードのストロークとか傾きとか、ディスプレイの位置とか角度など一切を含めたユーザー・インターフェースを考える時、ポータブルであるという点以外にデスクトップPCに勝る点なんてあるのだろうか。椅子にふんぞり返って机上のノートPCを使おうと思ったら、首を大きく下に向けなければならず、とてもつらい。ふんぞり返る方が間違っている?その指摘はごもっとも。

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