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ある時はコンピュータの製品企画担当者、またある時は?

子供にニュース解説をするのは難しい

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我が家では食事時間はTVを消すというのが暗黙のルールになっている。娘が物心付いた頃からの習慣なので、今のところはそれに対して疑問を差し挟まれたことはない。食事時間はおしゃべりをするものだ、というわけだ。大人の立場からすると、過去の延長で何となく仕方なくお付き合いで我慢を続けているのであるが、子供がある程度大きくなってくると、教育上見せておきたいTV番組というのが出てくる。それが食事時間に重なってしまう場合は、いちいちビデオ録画するのも面倒だし食事を30分ずらすのもつらいので、週に1~2度程度は習慣に例外を設けている。毎週土曜日夕方18:00過ぎに始まるNHKの週刊こどもニュースはそういった例外の一つである。

世界のニュースを子供向けにやさしく解説してくれるし、どうにかすると大人でもあやふやな過去の背景の理解を正すことができるのはありがたい。ただいかに解説してくれたとしても、戦争や紛争の原因を子供に理解させるのは難しい。番組を見てわからないと、追加の質問を食らうことになる。経済的利害の衝突だけが原因だと比較的説明しやすいのであるが、宗教や国の主義主張が絡んでいたりするとなかなか説明が難しい。日常のほほんと暮らしていると、そういった点に鈍感になってしまうのであろうか。過去から現在に至る歴史的因果関係を解きほぐす必要があるのだろうが、残念ながら僕にはそのあたりの知識が豊富とは言い難い。暗記に頼る歴史という学科は嫌いだった過去を恨めしく思う他ない。

正義だと信じている体制だとか神様が違うと、何故争いになるのだろう。この疑問を小学生にでもわかるように説明できるだろうか。相手は色々なお友達と仲良くやっていきましょうと、学校で言い聞かされていて、さらに大人はもっと高尚な理念を実践していると信じていたりするのである。価値観の違いを乗り越えて他人とお付き合いするのは、ごく初歩的な心構えであるはずなのだ。何故そんな事を国家や大人は実践できないのか、といった具合に疑問を突きつけられると、確かにその通りだし、うまい説明が見当たらない。この世の中を生きる術として、ごく基本的な概念と言うか真理とでも呼ぶべきものは、幼稚園から小学校時代に一通りを言い聞かされるわけであるが、あるべき姿に最も忠実なのが子供であって、年齢を重ねるに従っておざなりになってしまうようだ。

件の週刊こどもニュースでは家族を模した、ニュースキャスター(かな?)、俳優、子役などが登場する。先日はその「お父さん」役が交代したのであるが、「お母さん」は「お父さん」と離婚して1週間で別の「お父さん」と再婚したんだね、などと思わず下世話な解説をしてしまう。大人が子供に勝るのは、こういった点だけだったりするとしたら、ちょいと悲しかったりするのである。

Comment(2)

コメント

あびる

「色々なお友達と仲良くやっていきましょうと、学校で言い聞かされて」
その通りですね。親や学校で躾けられたことを実践できていない大人がなんと多いことでしょう。
「学校の先生やお父さんやお母さんに言われた事を忘れてしまっている大人が多いんだね。悲しいね。」としか返答できませんね。是非、お子様には、その純粋な疑問の欠片でもいいので、大人になっても覚えていて欲しいものですね。大人になって国際紛争の理由を少しでも理解できるようになって、それでもなお、「この人たちは、学校でどんな人とも仲良くしなさいって教わらなかったのかね。まったく。」と言う事ができたら、素敵なことだと思います。

安井 賢克

コメントありがとうございます。
娘を教育しているようでいて、実は忘れ去ってしまったことを思い出させてもらっているんだな、と感じたりしています。

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