出張を考える
先日は久し振りに大阪に泊りがけの出張に出かけた。通常は札幌でも、福岡でも、飛行機便か電車に間にあう限り、朝6時の家出だろうと11時過ぎの帰宅になろうと日帰りをする。枕が違うと眠れない、などといった繊細な理由ではなくて、あちこち出かける事が多いので、その都度宿泊していたらきりがないので家に帰る。パパは不在の方が家庭は円満で安泰、という図式が出来上がってしまうことに対する恐怖心から、せっせと帰宅するというのも当たっているような気もするが。家にいる時に粗大ゴミ扱いされたくないもんね。
今回はミーティングと勉強会での講師を何件かをこなした後、2日目の最後に御堂筋線の江坂駅近くの会社を訪問して終わりである。江坂には「播磨屋本店」というせんべい屋の店がある事を思い出したので、要件が済むや否や早々に退散して「はりま焼」土産に買う。予約してある帰りの新幹線まであまり余裕はないが、ちょこっと買い物する位は何とかなる。
年度末近い金曜日のこの時間帯に乗り遅れてうっかり自由席にでも乗ろうものならつらい目にあうかもしれない。かつて名古屋駅で当日販売の指定券を購入しようと思っていたのに、1時間以上も先の列車の分まで完売だったことがある。そんなに待つのはいやだったので、ままよとばかりに自由席に乗ったら、結局新横浜まで座れない。じっと立っているだけだったら、荷物を床に置いてどこかに寄りかかりながら半分寝ていればよいのだが、時々車内販売のワゴンが立っている人間を押し退けながら進んでくる。その都度正気に戻って、体を捩りながら荷物を持ち上げて、じっとのろのろと進むワゴンをやり過ごさなければならない。そして通り過ぎたら荷物を降ろして、ため息をつきながら再び背もたれ部分に寄りかかる。こういう時に限って、頼みもしないのにワゴンの行き来が頻繁である。せめてそっとしておいて欲しいのに、おちおち寝ていられない。こんな思いをするくらいなら、グリーン券でも買ってしまえばよかった。以降の長距離出張においては、あらゆる手を尽くして事前に往復指定券を購入しておくようにしている。
東京・新大阪間新幹線のN700型車両においては、3月14日から車内無線LANが利用可能になっているそうだ。主なプロバイダーのホットスポットの利用契約があれば使えるらしい。サービス開始前だけど帰りの車中で試しに無線LANを検索してみたら、既に僕が契約しているプロバイダーのネットワークIDが見えるではないか。もしやと思ってアクセスを試みたのだが、IPアドレスを取得することができない。たった1日の違いだったけど、やはり駄目なものは駄目らしい。次回以降に期待することとしよう。窓際には電源もあることだし、LANに接続できるようになれば、車中でも普通に仕事ができる。便利になることには違いないが、これって本当に良いことなのかねぇ。