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ある時はコンピュータの製品企画担当者、またある時は?

無線LANを考える

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我が家のメインPCはかれこれ7~8年になる古いデスクトップ型である。いかついラックに搭載してあるので、物置代わりの和室の隅に押しやっている。ごつい無機質なやつを猫の額のようなリビングに持ち込んだりしたら、他の家具どころか人間までも圧倒してしまいかねない。一方の和室についても人が滞在することは想定していないので、PCの設置環境はお世辞にも良いとは言えず、部屋には冷暖房が備わっていない。お陰で夏冬はつらいので、主に妻が使っているノートPCを、やや快適なリビングで使うことになる。これがさらに年季の入ったやつで、スピーカーのスイッチは切ってあるはずなのに、ブート時にブザーは鳴らすわ、勝手にマウス・ポインタを画面の左上に引きずり上げようとするわで、常識外れの考慮点満載のPCである。

そのPCには無線LANは内蔵されていないので、PCMCIAカードをスロットに差し込みっぱなしにしてあり、これがいびつな突起物となっている。こんな不便な代物を使うなんてと思い、そろそろ買い換えてあげようかと妻に水を向けてみたことがある。最近のノートPCには、機能限定とは言え、無線LAN内蔵だし、Windows Vista搭載だったりするにもかかわらず、5万円を切るものもあるわけだし、自分としてもこういったPCを使ってみたいとも思ったのだが、返事はいたく素っ気ない。そんなところに金を使うんだったら、バッグを買ってくれである。価値観の違いというやつだろう。それ以上の議論は意味が無いのでまだ買い替えの目処はたっていない。しばらくしたらもう一度聞いてみよう。

接続にあたって、検知できた無線LANのネットワークID(SSID)一覧を何気なく見てみると、田舎のくせに我が家のやつの他にざっと20近くも出てくる。中にはマンションの壁何枚かを突き抜けて、存在を主張しているのがいる。うちのマンションの壁って張りぼてだったのだろうか。それにしても、どこの家庭のかが一目瞭然だったりするのは、セキュリティー上まずいんじゃないのかな。家族の名前の一部を使っていたり、住所の一部を含めていたりで、少々家庭の事情を知っていればWEPキーを突き止めることだってできるかもしれない。何の変哲も無い名前にした方がよいと思うんだけれど、いちいち指摘するのも面倒なので、とりあえず放置である。

それにしてもこんな深夜に皆が無線LANを使っているとも思えない。電源を入れっぱなしにしているのだろう。我が家では必要な時にだけルーターに電源を入れる習慣である。接続できる無線機器のMACアドレスに制限をかけるなどという、手の込んだセキュリティー対策をとっていないのも理由の一つである。そういえば機器を貸してくれているプロバイダーから、電源は落とさないようにという注意をもらったことがあった。遠隔で保守するからというのがその理由らしい。こんな安っぽそうなルーターにそんな高度な機能が本当に備わっているのだろうか。わからない事はとりあえず無視する、という自分勝手なルールに則っているけれども、今のところ不都合は全く起きていない。

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