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ある時はコンピュータの製品企画担当者、またある時は?

新学期の準備が始まった

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世間ではそろそろ受験シーズンも終盤に差し掛かっているのだろうか。一方の学校側では新学期に向けた準備を着々と進める時期に来ているらしい。昨年僕は大学と大学院と計2ヶ所で講座を受け持ったのであるが、今年も昨年同様に講座を担当するよう要請があったので、喜んで受けることとした。結果的には本業の仕事以外にやるべき事が増えるので、楽になるわけではないのだが、それなりに評価してもらえたのだと前向きに思うことにしよう。

講座タイトルも内容も大筋は変わらないのであるが、何も変更がないままではあまりにも芸が無いので、細部に至るまで講義資料の見直しと刷新を始めたところである。現役会社員が講師を務めるわけであるから、日々の環境の変化を全く顧みることもせず、1年経っても全く同じ資料と講義内容のままとするのでは、せっかくこのようなチャンスをくれた学校や学生にも申し訳がない。特に2007年の統計データを参照していたりするので、そういったところは全て2008年版に更新しておかないと、ネタの新鮮味が薄れてしまう。

また、どうせやるなら昨年度授業の反省と改善はやっておかなければならないだろう。おそらく2つの視点から考えておく必要がある。

その一つは、学生にとっても最も関心が高い点、すなわち昨年の成績評価がどうであったかという点である。いわゆる楽勝科目なのかどうか、どうすれば高評価を得られるのかは、常に気になるところであろう。昨年の僕の科目の履修者全体について、成績別人数分布をグラフで示すと共に、単位取得できなかった学生の原因を分析して明確に示すとしよう。成績評価の際に使用したEXCELシートが残されているので、それを見るのが手っ取り早い。試験を実施しない代わりに何度か課題提出を求めたのであるが、どうやらそれをサボると合格点に及ばないと言えそうだ。

フェアであるためにも評価した内容だけでなく、僕が評価された点についても明確に示しておくことにしよう。最後の授業の後に、学生にアンケートをとった結果が既に知らされている。数値的に表現された情報だけでなく、どちらかというと苦言の類を拾い上げ、それに対してどう改善するつもりなのかを約束することとしよう。僕が学生の頃にはこういうのは無かったなと思いながらあらためて見直してみると、課題のテーマがかなり難しかったというコメントが散見される。授業でカバーした範囲内のことしか求めていないはずなのだが、学生にとってはつらかったらしい。対策としては、授業を何回か実施したら、適宜それまでの内容を振り返ることとしよう。成績もさることながら、せっかく僕の授業を選択してくれるわけだから、何でもよいので頭に入れてもらえればありがたい。さらに言えば、将来ビジネスの場で、僕と直接わたり合う程に成長する人間が出てくれば、講師冥利に尽きるといったところだ。

講師2年生としては、1年目に比べて不安感が薄れると共に、授業再開がちょっぴり楽しみではある。

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