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ある時はコンピュータの製品企画担当者、またある時は?

イベントに出展する話

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コンピュータを使っているユーザーを囲い込むための有効な手段の一つは、ユーザー会なるものを組織して、ユーザーとしての連帯感を感じてもらうことだろう。iSUC(Intermediate System Users Conference)という、年に一度開催される、中規模を中心としたIBM製品ユーザーの勉強会のような会合が、先の22~24日に福岡で開催されたので出かけてきた。その盛り上がる様子は、強力な実行委員会に支えられた、勉強会というよりは会社横断的な文化祭のようだ。何か特定製品を想定したものではないのだけれども、おそらく主な参加者はAS/400ないしは現在のPower Systemsのユーザーであろう。僕はここ何年か連続して講師を務めており、今回も2コマの枠をもらってセッションを担当することになったのである。そこでPower Systemsの最新機能ハイライトの説明と、IBM iというOSのアーキテクチャーの解説みたいなレクチャーを行なった。

最新機能ハイライトの説明は、別の機会で頻繁に使うネタに基づいているので、実は準備にあまり手間がかかっていない。アーキテクチャーの方は、大学での授業の中で使った資料を、やや簡略にまとめ直したものである。とは言えこのネタをお客様向けに披露するのは初めてなので、事前準備に手間暇をかけて説明に工夫を凝らした力作のつもりである。だからアーキテクチャーの説明のセッションの方により多くのお客様に来ていただきたかったのだが、現実は期待と逆であった。「アーキテクチャー」なんて堅苦しい言葉をセッション・タイトルの一部に掲げたのが、うまくなかったのかもしれない。こういった正統派(?)テクニカルなやつよりも、人間力向上ナントカといった趣のセッションの方が、人気があるような気がする。製品の話なんていつでも聞けるわけだろうし。とりあえず観客の評価については、セッション・アンケートの集計を待つことにしよう。

2週連続ということになるが、実は今週の30~31日にMySQL ユーザコンファレンス 2008というイベントにも出展する。傍目にはサン・マイクロシステムズという競合他社のイベントに参加するみたいだが、焦点はオープンソースのMySQLというデータベース製品にあるので、そこの部分は「協業」である。古くはOS/400とかi5/OSと呼ばれていたIBM iというOSにおいて、一見縁遠そうなオープンソース製品との連携ができる様子を出展するのである。製品デモだけでなく、31日午前に短時間ではあるがセッション枠を1コマもらっているので、そこでまた一席ぶつ予定である。

ただ同じIT技術と言っても、IBM iのように業務用途で市場を伸ばしてきた製品と、MySQLのようなオープンソース製品とでは、どうやらユーザー層が違っているらしい。普段の服装に例えて言うならば、Tシャツ・Gパン姿の会合に、スーツ・ネクタイ姿で乗り込むような、と言うと大袈裟か。僕にとって日頃接することのない人達に対して、仕込んだネタがどこまで通用するのか楽しみではある。

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