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ある時はコンピュータの製品企画担当者、またある時は?

成績評価を心配する話

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今日の授業は2回目になるので、そろそろお試し出席は減るのかと想像していたが、相変わらず出席者は140人だった。成績評価に出席点も含めるとしてあるのだから、生活(?)がかかっている立場からすると、単位取得のためには授業に顔だけでも出しておく事が重要だと判断するのは至極当然な事だ。こちらとしてもある意味で出席を強制していることになるわけだけれど、本当に出席を評価対象に含めることが望ましいのかどうかよくわからない。学費を払っているに違いない親の立場から見ると、出費が無駄にならないので歓迎するべきルールになるのだろうが、まじめに話を聞こうという意図がなさそうな学生は、どうにかすると教室の最後部の方で何となくざわついている。こちらも精神力が鍛えられていないので、そんなことに気を取られてしまいがちである。そういう学生は教室に入ってこなくてもよしとしてしまおうか。そのためにもいっそのこと潔く、出席点は評価に入れないとするのも一つのやり方だろう。とりあえず成績評価は出席点とミニ論文と期末の論文提出によると宣言している以上、修正するにはきちんと学生に伝えておかねばならない。でも出席を成績評価に全く反映させない、とするのは大学の方針には合っていないみたいだ。

学生の方はというと、講義の中身よりもどうやって成績を評価するのか、いつ出席をとるのかという方が関心事らしい。履修届けは提出し終えているらしいのだけれど、今日時点では履修教科はまだ確定していないと聞いたので、前回・今回とまだ出席はとっていない。せっかく顔を出したんだから出席とってくれと言わんばかりの学生もいたのだが、学務課の人いわく、出欠をとるのは履修が確定してからでよいでしょうとの事だったので、面倒は先送りにしてある。100人以上もの学生に出席カードを配って回収し、出席簿に書き入れるのはあまり楽しくはなさそうだ。

あと直接聞いたわけではないが、僕は講師としてベテランか新人かという質問も学生の間にはあったそうだ。会社ではベテランだけれども講師としては新人、と回答されたようだが、「新人は成績評価が厳しいからなあ」とぼそっとつぶやいた学生もいたらしい。こういうのを聞くと僕らが学生をやっていた頃と考えることは変わらないなあと思ってしまう。僕らの頃も、新人は成績評価が厳しいというのが定説だった。教育の理想に燃えているので妥協がない、年をとった教授のほうが人情に厚いというわけだ。実際にはそれほど差はないような気がするんだけれどなあ。実はこっちも慣れていないので、単位取得を認めない、なんて判定を下すのは大胆過ぎるのじゃあないかと感じている。

さて次回か連休後あたりには学務課からも依頼されると思うのだが、履修確定者リストをもらったら出席をとらねばならない。大学が用意している出席カードには何種類もあって、代筆がなかなかできないようになってはいる。こちらは騙されないよう一方的に防衛する立場にあるのがどうも不利みたいだ

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