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ある時はコンピュータの製品企画担当者、またある時は?

自家用車は必需品か

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我が家の車は今年2月に11年になるので、車検に出すことにした。これまでは1年おきで済んでいたのだが、来年からは毎年車検になる。そろそろ買い替えの時期かとも思ったが、まだまだしっかりしているし、電気系統もまだ何の問題もない。それよりも何よりも、まだ走行距離が7万キロ程度しかない。長距離を走るのは年に数度しかないので、こんなものだろう。少なくともまだ1年くらいは十分に乗れるに違いない。いや、致命的な問題さえ発生しなければ、いくらでも乗り続けてやろうとさえ思っている。

車検に出すにあたって、整備の会社には、車検を通すための最低限の事さえやってくれれば、他は何もしなくてよい旨を申し伝えた。プロの整備士の目から見ると、車の走行には直接の関係は無いがどこぞのベルトにヒビが入っているので念のためにとか、エンジンの始動がよろしくないのでプラグに煤が溜まっている可能性があるので交換した方が良い、とか色々あるらしいが、「何もいらない」の一点張りで通しておいた。たいした根拠があるわけではない。アメリカで10年以上物の中古車を乗り回していた事があるのだが、車の整備は自己責任だったし、いきなり壊れることは全くなかった。さらに突然どこかで動かなくなったとしてもここは日本である。いざとなれば公共の交通機関がいくらでもある。

それにしても車検があるおかげでどうしても買い替えが脳裏をよぎる。そもそも日本で車なんて必需品なんだろうかとも思ってしまう。例えば200万円の車を10年間乗るとしたら、1年当たり20万円のコストである。2年に1度の車検に10万円かけるとしたら、1年当たり5万円。さらに駐車場代が年間25万円はかかっている。これにガソリン代がおそらく年間で少なく見ても5万円程度は発生している。これで合計年間55万円である。月あたり5万円ってところだろう。遠出するケースは別途考えるとして、自家用車が無い代わりに好きにタクシーを使っても良い、と言われても我が家ではこんなに乗ることは無さそうである。だったら何故僕は車を持っているのだろう?

タクシーに比べた自家用車のメリットとしては、いつでも好きな時に車が利用できる事を第一に挙げることができそうである。確かにちょっと買い物と思い立っても、家の前にタクシーが常時待機してくれているわけではない。あと、タクシーじゃ見栄を張れないもんね。

だったらいっそのこと、一家に一台の自家用車と公共のタクシーとの中間的な発想があってもよさそうである。一家に一台ではなく、車の所有の仕方を例えば10世帯に3台なんて変えてみたらどうだろう。どっちみち自家用車の稼働率なんぞたかが知れているわけだし。コンピュータの世界で最近流行の、サーバー統合だとか仮想化なんてまさにこれと同じではないかな。運用や管理はどうするのだと突っ込まれそうだが、ま、その辺は誰か適当に考えてくださいな。

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