日本語の作文をおさらいしよう
実は今日ここで投稿すると、僕の今年の目標達成である。ブログなるものを始める以上は、年間を通じてどんなに忙しくても週に一度は投稿しようと決めていた。出張のため遅れることはあったが、僕の記憶が確かならば、その多くは深夜になることが多かったが、毎週月曜日の夜には欠かす事無く投稿していたはずである。数をこなせばいいってものでもないだろうが、とりあえず継続しておけばそのうち力になるだろうと思ったのである。何の力かと言うと、僕が心がけているのは論理構築と作文の力である。
仕事柄、日本語ないし英語でのメールのやりとりは多いのであるが、理解困難だったり、文章として成り立っていなかったりする文面に出くわすことがある。一番困るのは独りよがりの文章で、相手も自分と同じ理解をしているという前提に立って、「昨日の件についてですが」などと始められると、「何の事だっけ?」ということになりかねない。放置してしまえと思うのだが、間接サポート部門に所属している手前、問い合わせメールを送っても回答してもらえないとクレームされるのもいやなので、仕方なく相手の真意を確かめるために問い合わせることになる。こういう時はだいたい心の中で、「一度読んだだけで理解できるような作文をしろよ」とぶつぶつ文句を言いながらメールを打っているのである。じゃお前はどうなんだと言われると、思わず下を向きたくなってしまうのも事実である。人の事をあれこれ言えた立場ではない。
昨今はあちこちでスキルの重要性をよく聞く。会社だったら、個々の能力を磨いてプロの集団になろう、というわけであるし、技術・業務・語学にわたって様々な教育コースも用意されている。それらも確かに重要だと思うのだけれど、意外にももっと基礎的な、日本語作文のスキルを磨かないといけないのではないかと感じている。
きちんと学校を出た人間に何を今更そんな必要性があるものか、というのが大方の感想かもしれないが、ビジネス・メールにおける論旨の組み立て方、敬語の使い方、漢字の使い方などを、一度どこかでおさらいしておいても損にはならないだろう。「スキル」が重要だと言うのであれば、日本語作文もその基礎としてとらえるべきと考えている。昨今はワープロのお陰で、少々あやふやな漢字や文法の知識であっても、なんとなく文章を作れてしまう。ところが例えばペンと紙とを渡されて、何も見ずに同じように作文してみろと言われたら、僕を含め多くの人は結構苦労してしまうのではないだろうか。
僕自身は休日にはなるべく娘の勉強を見てやるように心がけているのであるが、漢字の書き順がでたらめだとよく指摘される。作文以前に字一つ満足に書けていないらしい。どっちだっていいじゃないかと思いつつ、もしかしたら文部科学省は、密かに漢字の書き順を変えたりしているんじゃないかと思わず疑ってしまうのである。