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海外記事、ブログ、記事にならない情報について、ITmedia エンタープライズ海外記事担当から一言

米国ではベストセラーの場合、その半分は電子書籍だそうな

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7割が電子書籍、ということもあるそうです。今日掲載したジョブズ氏の伝記がAmazonの年間ベストセラーになりそうだという記事に書いてありました。

かといって、日本でもそのうち電子書籍が5割になるかというと、そんなことはないんじゃないかなぁと思います。

なぜなら、米国の書籍は、日本のと考え方が違うというか、ほとんど「読みやすさ」とか「美しさ」とかを考えていないものが多いので。

「スティーブ・ジョブズ」だってもう、英語のハードカバーは広辞苑みたいにでかぶあつくて重たくて、しかも文字ぎっちりですから。ジョブズと一緒に育った世代はもう老眼の人も多いはずなんで、Kindle版の方が読みやすいと思います。

一方の日本語版は辛うじて通勤でも持ち歩ける限界のサイズで、文字のサイズや組版も読みやすくなっていると思います。カバーが美しいかというと原書には劣りますが、愛蔵したい感じではあります。だから、日本ではたぶん、紙版の方が売れるんじゃないかな。
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ちなみに現在、Amazon.comのビジネス書のベストセラーリストでは、1位が「スティーブ・ジョブズ」のKindle版(16.99ドル)、2位がハードカバー版(17.88ドル)、3位がオーディオ版(29.95ドル)です。オーディオ版が3位って面白いですね。

ところで、私は紙の本の方が好きですが、電子書籍にもそれなりに便利さがあると感じています。昨日からKindle版をiPadで読み始めた「スティーブ・ジョブズ」、今日は外出するのでAndroidで続きを読みました。iPadでしおりをはさんでおけば、Androidでそのしおりのページから再開できます。

帰りの電車であと数段落で3章の終わりなのにーというところでホームに降り、駅前の書店に行ったら紙版が平積みになっておりました。なので、続きを日本語で読んだんですが、もう少しでうっかりページの右上をタップして、しおりを表示しようとするところでございました。

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