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活き活きした個人、活性化したチーム、成長し続ける組織、卓越したリーダーシップ・・・を実現する考え方

日本でブランドを創るには海外に出る!

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連日、マスコミで、基地の移動先で話題になっている沖縄に、志高く活動している社会起業家がいる。中間法人(NPOと法人の中間)タオファクトリー代表で、南島詩人・演出家の平田大一さんだ。東儀秀樹、市川団十郎、宮本亜門といった著名人が、彼の活動を評価する発言をしていること、「現代番組踊 肝高の阿麻和利」は、どこで公演しても直ぐにチケットが完売されてしまう程の人気であるので、知っている人も多いだろう。

今年の1月に、「日本でいちばん大切にしたい会社」著者で法政大学院の坂本光司教授と一緒に学ぶ仲間らと沖縄に視察に行った際、視察をコーディネートいただいた旅行会社を経営する知人から「訪問するなら、面白い人がいるよ!」と情報提供いただき、いてもたってもいられなくなった私は、平田大一さんが代表をつとめるタオファクトリーに、何度も問い合わせを行い、取材依頼をした。1回の2時間の講演会で80万円(講演料は全て活動資金に)の値段がつく平田大一さんだから、難しいと思いながらのダメもとでの交渉であったが、平田大一さんからの返答は、「那覇の公民館(体育館)で夜、小学生のダンスの指導をやっているので、良かったら、そこにお越しください!」といった気さくなものだった。

そこで、一緒に行った数名の仲間と私は、まず、最初に対応してくれた小学生に、本当に感動してしまった。何に感動したかと言えば、小学生のホスピタリティーの高さにだ。会う小学生全員が、私達に挨拶をし、折りたたみの椅子を広い体育館の奥からわざわざ運んで持ってきてくれる。椅子を片づけたり移動しようとすると、直ぐに「私達がやりますから・・・」と声を掛けてくれて、手伝ってくれる。その目は輝き、活き活きしている姿は、一緒の空間にいるだけで清々しい気持ちになった。横浜に住み東京で働く私が接する都会の小学生に感じることができない純粋なものだ。踊りの練習も、本当に一生懸命でうかつにも、一目を憚らず涙を流してしまった。

練習風景を見させていただいた後、平田大一さんにお話をお伺いした。お話によると、全員ではないが、ここに練習に来ている中には、いじめや家庭内の虐待などで、不登校になったり、ぐれてしまった小学生もいるという。そして、そうした子も、活動に参加する中で、少しづつ一緒に練習する仲間に溶け込み、社会性が磨かれていくという。実際に通っている小学校の先生方も、あの子が?・・と不思議がって様子を見に来るというから、教育の在り方については、考えさせられてしまった。たまたま横道それそうになった子のために無償で活動し、実際に、私達が目の当たりしたような素晴らしい活き活きした子に成長させている。

一時間程、お話をお伺いする中で、多くのことを教えていただいたが、ブログのタイトルに関連することだけをご紹介する。

「何故、ハワイ公演を行ったのか?」

「それは、日本で活動を認められるためだ。東京で公演をすれば、沖縄でやっている活動が認めれる。海外で公演をすれば、日本で話題になり活動が認められる。認められればやっている方もやりがいが生まれるし・・・」

なるほど、ブランディングするには、いい方法だ。

沖縄の観光産業は年間約4000億円の利益を上げている。かたや、基地があるために入ってくるお金は約1900億円。基地撤退を求め、反対活動する思いはわかるが、観光収益の半分にあたるその1900億円を肩代わりする何か別の事業をつくり出さなければ、基地がなくなることは永遠にあり得ないと思うのだ。僕の主張は、この現実を直視して語る夢でなければならない。僕はその糸口を「文化の力」「人間の力」と信じていいる。

南風・海風に吹かれて 著者 平田大一 かんき出版 より抜粋

平田大一さんは、地域活性化では、補助金に頼らない活動を目指している。農業、地域品のブランド化も手掛けているが、補助金は一時的な効果はあるが限界があり、長期的に考えると、真の意味での活性化にはつながらないといった考えからだ。

一緒にいった先輩達(中には有名な経営者も元政治家もいらっしゃった)が、口ぐちに、「応援したいから、連絡をくれ!」と、名刺を渡していた。平田大一さんの人柄、志に共感したからだ。私には、諸先輩方のような物理的な応援はできないが、心から応援したい。 

南風・海風に吹かれて
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