IOTと社会変革姿勢、韓国ソウル市が相乗りタクシーUberを非合法と宣言、韓国の創造の経済は偽物かの大議論!!?
■ 韓国の創造の経済は偽物か?
数日前(今週月曜日)、韓国ソウル市がタクシー業界の反発を背景にシェアの経済の相乗りタクシーUberを非合法と宣言し(安全性が保てない、整備がいい加減だなどの理由)、Uberがそれに「シンガポールやロンドンに比べて時代遅れのソウル市!!」と反論したため、米国のビジネス及びテックブログを巻き込んで大論争が起こっています。何故ならば韓国はサムスン、LGなどスマートフォン、スマートテレビのおひざ元であり、ワイアレス高速インターネット網の下、スマートウオッチなどIOT強国(スマート工業社会)を目指しているからです。また韓国の朴大統領は米英と同様「創造の経済」を提唱しています。
サムスンやLGのウエアラブル、スマートフォンは社会変革に資するものでは無かったのか?韓国の創造の経済は偽ものか?韓国はスマート工業社会を作る気が無い儒教の遅れた国か?と言った大論争が起きています。
またソウル市が「韓国に相応しいタクシー呼び出しアプリを作る」と宣言した為、韓国はグローバル市場を荒らし回って、自国はガラパゴスなのか?と言った批判も燃え上がっています。どうやら韓国は明治維新の反省が十分浸透していないようです。(150年前、日本だけが工業化に成功し、近代に遅れた韓国は植民地化され、酷い目にあった。今回の変化では決して負けないと言う反省)
ソウル市などスマートシティでもクリエイテイブシティでも何でもない。創造性など持ち合わせない、守旧派の町だと米国の批判は留まるところを知りません。(まるで東京並みだと言わんばかりです)
判り易く申し上げれば「メディアはマッサージ」(マーシャル・マクルーハン)と言う格言がIOTには当てはまります。大量生産・大量消費の工業社会を越えて遂に経済が次の段階(スマート工業社会)に行くと予測されているからです。従がってIOTは社会的摩擦を伴います。日本の地デジ実施時の混乱(永野商店などのロケフリ禁止など)もしかり。今回の韓国タクシー業界の反発などは典型な訳です。
■ 日本は蚊帳の外、市への投資に影響
韓国では2013年夏ごろから相乗りタクシーUberが登場し、本格サービスの準備を始めていました。一方日本でもマッキンゼー出身の日本交通社長が「和魂洋才」と言ったトーンでUber同様の「スマフォでタクシーを呼びだすサービス」を始めました。しかしこれは追加料金が必要な高級ハイヤーサービスであり、Uberが実施している白タクによる価格破壊サービスでは有りません。社会的摩擦を伴わない表面を真似る典型的な「和魂洋才」姿勢ですね。
確かに東京都がUber禁止宣言を出している訳ではないので問題になりませんが、スマート革命後進国、日本の遅れはあまり問題にならないようです。
さて米国などのベンチャーキャピタル(典型がマイクロソフトベンチャーやグーグルベンチャー)は、創造の経済の視点の下、クリエイティブシティなどを選択してそこのスタートアップ企業群に集中投資しています。例えばテルアビブ、北京、ロンドン、バンガロールなどです。今までソウルも上位に入っていました。そして東京は蚊帳の外でした。
韓国ソウル市はテックシティ、スマートシティ、クリエイテイブシテイの地位から転がり落ちるのでしょうか?しかしそのことと福岡位しかテックシティを目指していない日本への欧米からのベンチャーキャピタル投資には全く変化(増加)が無いと予測されるのも悲しい事です。
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<出所:http://koreabizwire.com>
<出所:マシャブル>