まるでカープレイそっくり、アップルのホームキット(スマートホーム)発表!!
新製品発表よりビジネスモデルの拡大と収益確保と言うのがアップルCEOのテイム・クックさんの戦略のようです。WWDC2014は期待されたアップルテレビ脱玩具版やアイウオッチの登場などハードウエア製品発表は一切なく、ヘルスキットやホームキットなどのIOS8やマックOSの拡充によるアライアンス戦略の方が強調されていました。流石は製品の人では無いサプライチェーンの人種、テイム・クックさんです。(半分は皮肉です)
■ホームキットはカーププレイそっくり
その中で面白いと思ったのは秋に登場するIOS8対応のホームキット(スマートホーム)です。アイフォンから「セキュリティ面」を重視した、またスマート家電を定義した単独またはグループ単位のシリ(音声)操作で自宅の様々なネットに繋がるホーム家電機器が操作できます。パートナーが発表されていましたが、これがカープレイとそっくりです。(発表されたパートナーはiDevices, iHome, Cree, Honeywell, Haier, Philips, Kwikset, Netatmo, and Withings)いずれGEなども入るかもしれません。
■ アイフォンお墨付きの「葵の御紋」の威力
カープレイとの違いは、自動車メーカーにスタートアップ企業が見られないのに対して、ホームキットによるスマート家電の場合は、大手の既存メーカーとスタートアップ企業が混在している点でしょう。詳細は発表されていませんが、彼らの様々なネット対応のスマート家電に「アップルの安全保証と動作確認のお墨付き」を与えて、アップルストアやITUNESストアでも販売する戦略です。
■ 将軍家製品、旗本製品、譜代製品の衛星圏幕府経営
アップルの目指すネットサービス型家電メーカーは、百二十万本のアプリと同様、集合知を利用した玉石混交の衛星圏からなる新しい家電メーカーの姿です。同時にやはりアップルはヤマダ電機のようなネットサービス型家電量販店化して稼ぐのでしょうか。ネット家電はウエアラブルも含めて「説明時間が長く手離れが悪い」ので既存の家電店はあまりよい顔をしません。そこでアップル製品(将軍家直々の製品)とアップルの葵の御紋を付けた「旗本製品」(ビーツのヘッドホンなど)や「譜代製品」(フィリップスのLED電球など)を丁寧に販売すればベストバイやウオルマートを凌いだ21世紀型家電量販店が出来上がります。また家電チェーン店展開は野菜の宅配などを重視するグーグルやアマゾンに対する対抗軸になります。将来はITUNESストアからの注文も近くのアップルストアから宅配してもいいですよね。無論、急ぎの場合には取りに来てもらっても結構です。(この位は考えているはずです)
早晩、タブレットやマック、アップルテレビもアップル将軍家直々の操作側の機器に加わると予想されています。
やっぱり9月まで待つんですか?アイウオッチ、アップルテレビ脱玩具版の発表は・・・。
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<出所:http://www.fastcompany.com>
<出所:http://thenextweb.com>
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