電気自動車のテスラモーターズが特許を無料開放!!
■ イーロンマスク氏の大きな賭け
米国でアイアンマンのモデルになったイーロン・マスク氏率いる電気自動車テスラモータースが「特許の無料利用=オープン化」を宣言しました。電気自動車の普及が予測のペースで進まない中、業界大手企業に積極進出を促します。何故なら無料でテスラの特許が活用できれば、電気自動車の開発期間短縮とコスト削減が可能になるからです。
自動車業界全般が電気自動車で活性化すれば技術革新が進み、ひいてはトップスタートアップ企業のテスラモータースには有利と言う判断のようです。
■ 何故電気自動車開発が進まないか?・・・・ムーアの法則の限界
現在のモノのインターネットはスマートフォンを始めとするスマート機器の開発により、部品、センサーなどの小型化が進み、値段が安くなったことにあります。その結果、ポスト・スマートフォンとしてそれらの部品やセンサーが一斉にスマートカーやスマートホームに入り始めました。
しかしムーアの法則が働かない例外があります。それがリチウム・イオンなどのバッテリーの世界です。その理由はアナログの化学の世界の為、ムーアの法則と言うデジタルの特効薬が効きません。
そこでバッテリーがネックとなって電気自動車は思うように普及しない、バッテリー問題がネックなので水素ボンベを積んだ燃料電池車などに自動車業界は浮気をしています。燃料電池車は既存のメーカーには有利であり、モジュール部品に頼るスタートアップ企業には向いていません。やはり電気自動車が本来はモノのインターネットの嫡流と考えられます。(源氏には多数の子供がいましたが、嫡流は頼朝でした^^)
だからテスラモータースはメガバッテリー工場を建設する事に決めました。電気自動車をガソリン車並みの値段にして、当然、バッテリーを他社にも販売するのでしょう。だから日本のパナソニックなどは本気になっているようです。そして次が特許の無料開放です。
■ 無料特許で電気自動車化は進むか?
この辺りは何とも言えないのですが、筆者は上手くすれば一定の効果はあるのではないかと見ています。またテスラモータースは保有特許のコンサルティングで稼ぐこともできます。スペースXでナサ(NASA)の衛星打ち上げコストを百分の一にすることを実証したマスク氏ですから、世間は大注目です。
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電気自動車特許の無料公開!!
バッテリーのメガ工場建設はパナソニックなど日本勢とタイアップ!!
<出所:ギガオム>
★★Tesla Motors: Please infringe on our patents for the greater good
★★ Panasonic, Tesla plan battery mega-factory: report