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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

閉鎖的一体感もオープン性も優れたアップルIOS8、モノのインターネットで存在理由が問われるアンドロイド!!

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■  アンドロイドはモノのインターネット時代に相応しいOSではないのか・・・

モノのインターネット時代の到来と言う新しいエコシステムの下、モバイルOSのプラットフォーム覇権争いが揺れ始めています。特に「アンドロイドOS」の存在理由が問われています。下手をすれば数こそ優るものの先進国では二流のOSプラットフォーム=アンドロイドと言う事になるかもしれません。

 

その訳はIOS8とマックOSXのヨセミテが「エンドツーエンド」における閉鎖性の下、強固な一体性とセキュリティをもたらすと同時にヘルスキットやハウスキットなどによりオープンな第3者によるスマート機器の膨大な数の連合を作り始めたからです。(これはアプリと同じ、オープンな集合知の利用です)

 

 

■  オープン性一本槍で戦えたモバイル単独時代

モノのインターネットの入り口であるモバイル時代には120万本に上るアプリが第3者開発だったと言うオープン性万能時代まではアンドロイドも追随できました。また直接的なOS活用機器であるスマートフォンやタブレットでは、アップルの閉鎖的なIOS8よりもアンドロイドの持つオープン性が優れた対応力をみせました。モバイル時代には、「流石グーグルのアンドロイドの持つオープン性は閉鎖的なIOSに比べて凄い」と評価され、市場占有率でも上回りました。(昔のマックOSとWindowsPCの関係と同じです)

 

■  モノのインターネット成功のポイントは機器間連携(M2M)、求められるオープン性と閉鎖性の両立

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<出所:ビジネスインサイダー>

モノのインターネット成功のポイントは様々な機器とのスムースな機器間連携(M2M)が非常に重要になります。それも多様なメーカーの多様な機器との同時連携がカギを握ります。(操作はスマートフォンやタブレット)

そしてモノのインターネットを意識したWWDC2014においてホームキットやヘルスキットなどでアップルIOS8とマックOSのヨセミテの組み合わせが「閉鎖性による一体性とセキュリテイ確保」と同時に「他社開発のスマート機器開発との連携と言うオープン性」の両立が必要と示しました。しかしオープン性と同時にエンドツーエンドの一体性、閉鎖性の両立課題に関しては、閉鎖性による一体化や一体感が弱く、オープン性一本やりのアンドロイドでは対処が難しいと言う見方が台頭しています。

 

OSはグーグル、スマートフォンはサムスン、LG、レノボ、ソニー・・・・、しかも各社がアンドロイドOSを好き勝手に修正し(バラバラのフラグメンテーション課題)、しかも最新OSへの移行率が非常に悪いとなれば、ヘルスキットやホームキットにおけるMFI認証のような、言わばキティちゃんマークのようなサービス品質の保証実現が非常に難しくなります。しかもグーグルはアンドロイドアプリを審査しません。これではモノのインターネット時代のスマート機器連携(M2M)に耐えられません。

 

そうなればテイム・クックさんが言っていた「たまたま間違えてアンドロイドを買った顧客がモノのインターネット時代になってスマート機器連携(M2M)のサービスを求め始める。そうなればアップルIOS8に移行する顧客が増える」と言う見方が現実的に響きます。ホームキットのような一つのアプリで複数社の開発した照明や空調などをワンセットで同時操作するのは操作側の機器を含むエンドツーエンドが一体化した、閉鎖的なプラットフォームでないと無理があります。

 

■  アンドロイドのオープンハンドセット・アライアンスは多様な機器の一体運用に合意できるか?

 

アップルのホームキットでは伝統企業フィリップスの照明とスタートアップ企業の鍵の解錠・施錠などがワンセットで操作されます。

アンドロイドOSの下、LGの照明とサムスンのテレビをグループ単位でオンオフするのは、早晩、オープンハンドセットアライアンスで議論されるでしょうが、合意を得るのに相当時間がかかり実際、非現実的ではないかと思われます。オープンハンドセットアライアンスの参加者はお互いにライバルですから。そんな話に1枚噛むより、例えばサムスンはアンドロイドやタイゼンOSを含む自社製品の閉鎖的なネットワークプラットフォーム作りに時間を割くでしょう。それはLGやソニーなどにも当てはまります。

 

■  アンドロイドは先進国では初心者用、値段の安い発展途上国むきなのか?

そうなればアンドロイドはアプリを使う初心者的な活用法では使えるけれど、スマート機器連携(M2M)のグループような高度な操作をしようとすれば物足りないと言う事になるのでしょうか。

 

モノのインターネット時代のスマート機器間連携に関してはオープン一本やりのアンドロイド=グーグルがピンチです。どう反撃するのでしょうか?6月末のグーグルIOに注目です。

 

 モノのインターネット時代のモノに対する操作性の一体感=スマート機器間連携(M2M)サービスを強めるアップルのiOS8とヨセミテ連合艦隊!!アンドロイドに実現できるか?

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<出所:http://venturebeat.com>

★★ As Apple opens up with iOS 8, Google needs to give Android users a reason to stay

 

 以下はペンネームで書いたモノのインターネット(IOT)の書籍です。

スティーブ・ジョブズがデザインしていた未来

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