見事なリストラ、アマゾンやザッポスが辞めてほしい社員に追加ボーナスを支払う訳!!
アマゾンが毎年株主宛てに出している手紙の内容ですが、2014年には「倉庫勤務で退社したい社員には5千ドルのボーナスを出す」と書いてあります。これは子会社の通販靴屋のザッポスに習ったことのようです。
ここが難しい処ですが、勝ち組企業にはそれなりの尖がった製品やサービスがあり、それを支える強烈な個性的文化があります。(トム・ピータース、ロバート・ウオーターマン著書「エクセレントカンパニー」参照)
ザッポスやアマゾンも勝ち組企業であり、当然、提供するサービスを実現する強烈な個性的文化を持っています。と言う事は誰にでも適合した企業では無いと言う事を意味します。ある種の人格タイプには働きやすいかもしれませんが、他のタイプには能力があっても働きにくいオフィスである可能性があります。
そこで年に一度、社員に「会社の環境は自分らしい振る舞いが可能な場所なのかどうか、会社を心から愛する事が出来るかどうか」とアイデンティティを自問自答する機会を提供して「合わないと判断した社員には会社を去る機会を提供する」訳です。何故ならば不満分子が黙々と働く会社、潜在能力が高くてもそれを発揮しない人がはびこる会社は伸びないと言う判断をしているからです。丁度、キューバが共産主義に不満を訴える国民には国を去る機会を与えたのに似ています。
The intent of the program is to ensure that Amazon only retains people who really, really want to work at Amazon:
文化の適合しない不満を持つ優秀な社員には自ら判断して去って欲しいと言う面白い戦略ですね。日本企業なら必死で引きとめる処でしょうが。
-
-
文化が合わない為、辞める社員に無条件で追加ボーナスを出すアマゾン