メッセージサービスで変化する米国高校生活、社交ダンスよりスナップチャット!!
若者のフェイスブック離れの理由の一つに親や学校による監視を嫌うと言う指摘が出ていました。それはどうやらソーシャルメディアだけの世界では無いようです。若者の心理的な独り立ちの時期が早まり始めています。
米国の高校生活が大きく変わり始めています。昔は伝統的社交の手段として高校生になると学校が主催する「社交ダンス」に皆参加していました。しかし近年、参加者数が激減し、ニューヨーク州ウエストチェスターの6校の内、5校が学校主催の「社交ダンス」を取りやめています。卒業記念の社交ダンスである「プロム」以外は綺麗に消え去ったそうです。昔は高校の体育館が冬の一夜だけ舞踏場に変化していました。
日本でもお馴染みのドラマ「ゴシップガール」に出て来る社交ダンスシーンは最早、過去の伝統になり始めています。次は高校のフットボールの番でしょうか?
その訳はスナップチャットやフェイスブック・メッセージングなどのメッセージサービスで時間を潰す方が楽しいと考え始めたからです。男女交際を含めての話です。だから最早、社交ダンスの相手を探す時、同時に付き合う相手を探すと言った出会いの必要もありません。しかし社交ダンスそのものは相変わらず若者に人気だそうです。
ハイスクールライフも両親の監視から離れてずっと独り立ちした、さらっとした外部との付き合いも重視するものになり始めています。学校や両親に監視された社交ダンスパーティがうざいと言う事なのでしょう。ドレスアップして社交ダンスを楽しむなら自分たちだけでプライベートに楽しみたいと言う事のようです。
2000年、社会学者ロバート・パットナムの著書「一人でボーリング」が流行し、古き良き米国の地域コミュニティ(地縁)の崩壊が注目されました。これに対し創造の経済を提唱するリチャード・フロリダ氏らが「ドロドロした内向きの地縁では無く、さらっとした関係のスマートコミュニティ」が形成をされ始めていると指摘しました。
スナップチャットアプリなどの台頭が、ハイスクールライフを新しい方向に変え始めています。ハイスクールライフにおける社交の新しい形が出来始めています。若者のフェイスブック離れと同じ流れがここに見てとれます。
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プロム(卒業記念の舞踏会)の写真ですがデビュタントを兼ねているのでしょうか? デビュタント=社交界へのデビューの儀式
<出所:ビジネスインサイダー>
<出所:ビジネスインサイダー>