スマート革命とIT外部支援業者への他山の石、プリズムの告発者エドワード・スノードン氏をCIAに派遣したブーツアレン・ハミルトンの失敗!!
<序文>
筆者は毎朝、小田急線の中でパルスの記事を約50程、斜め読みしていますが、今朝最も興味を引かれたのは、アップルのWWDCのIOS7の話でもXboxOneの値段(499ドル)の話でも無く、プリズムの告発者エドワード・スノードン氏を派遣した外部支援業者からの声明と課題の記事でした。
エドワード・スノードン氏をCIAに派遣した安全保障のテクノロジーコンサルティング企業、ブーズアレン・ハミルトンは以下の様な声明を出しています。
それによればプリズムの告発者エドワード・スノードン氏は入社後わずか3カ月の社員でハワイで勤務しており、会社の倫理規定に違反したと言うものです。
セキュリティ関連の技術提供に古い歴史を持つ同社はNSA, CIAやFBIに対してこれまで多くのサービスを行ってきました。IT技術者の派遣やITシステム構築、ITコンサルティングの全般を含むようです。
如何に優秀な技術者を派遣したとはいえ、入社わずか3カ月の社員が派遣先の重要機密に触れ、それを全く管理できていなかったと言う同社の姿勢を記事は指摘しています。
これは国内のIT関連のサービス事業者にとっても他人事とは思えない話です。
引用
News reports that this individual has claimed to have leaked classified information are shocking, and if accurate, this action represents a grave violation of the code of conduct and core values of our firm. We will work closely with our clients and authorities in their investigation of this matter.
引用元
★★Edward Snowden’s employer calls PRISM leak a ‘grave violation of its code of conduct’
★★WhiteHouse.gov petition to pardon PRISM leaker Edward Snowden needs your signature
<社員の自律と企業の牽制>
一人一台のパソコンの時代が過ぎ去り、一人が七台のスマート機器を使い分ける時代が到来しようとしています。その結果、消費者はノマッド型のプロシューマーとして自律し、組織もフラット型が好まれ、創造性を発揮する自律型の社員、何時も動き回る社員の時代がやってきています。それをネットワークに繋がれた幾多のスマートデバイスが支援する訳ですね。
さてそうなれば社員はますますノマッドとして自律型に変身し、中にはプリズムの告発者エドワード・スノードン氏のようなタイプも登場します。彼は明らかにノマッド=自律型社員です。
そこで同時に求められるのが組織からの牽制の仕組みです。どうやらブーツアレン・ハミルトンにはそれが出来ていなかったようですね。
これは日本のIT企業全ての他山の石として考えるべき事件かもしれません。