スマート革命と文明開化、アベノミクスの本質は文明開化、殖産興業、富国強兵、中国、韓国に感謝、東日本大震災とツナミのお陰?
<序文>
日本の政治が急激に進むべき正しい方向に舵を切れたのは一体何故かと言う疑問に対して英国フィナンシャルタイムス紙の元日本駐在員のフィリング記者が興味深い説明を試みています。正しい方向とはアベノミクスを具体化する為の大幅な金融緩和、TPPへの参加などを挙げていますが、それにインターネット選挙の実施なども加えるべきではないでしょうか?
アベノミクスの本質は富国強兵だと述べていますが、当然、文明開化、殖産興業も加えるべきだと思われます。
記事によれば日本の政治支配層が正しい道の選択を短期間ですることが出来たのは、東日本大震災とツナミのお陰、中国の反日暴動に感謝すべきと指摘しています。それが国民を覚醒させ、本格的な保守政権である安部政権の登場を促したとの見方です。そしてアベノミクスは本物であり、日本は想像以上に復活するとも述べています。
歴史の転換点を如何に説明するかは非常に難しいのですが、流石は英国フィナンシャルタイムス紙です。
そこで同誌の見方を拝借して少し考え点て来ました。
ネットが有料なFT紙は英文記事がみられない。
<引用:FT>
<アベノミクスは文明開化、殖産興業、富国強兵>
さて明治の昔「(丁髷(ちょんまげ)を切った)散切り頭を叩いてみれば文明開化の音がする」と言われたものですが、アベノミクスは明治初期の西欧列強へのキャッチアップ姿勢に日本が戻ったと言う見方です。これは中々面白いと思っています。
粗っぽく言えばTPPや特区、リフレ政策(殖産興業)、国防軍(富国強兵)、インターネット選挙の実施、楽天三木谷社長の重要政府委員への就任など汎用技術としてのICT重視(文明開化)と言ったところでしょうか。
何れにしても明治以来、日本が馴染んでいる、判りやすいキャッチアップ戦略です。但し目標はサムスン電子の韓国では無く、アップルの米国に絞って頂きたいと思います。
<中国、韓国、ツナミに感謝、家電崩壊にも感謝?>
昔、明治維新の前、1840年のアヘン戦争で清は大敗を喫し、英国に対し多額の賠償金と香港の割譲などを迫られました。こればその後の日本の開国に大きな影響を及ぼしたと言われています。そして1864年に長州が敗北した馬関戦争、1863年に薩摩が敗れた薩英戦争を経て明治維新が準備されました。
それと同様にフィナンシャルタイムス紙の見方は2012年9月尖閣列島を巡る中国の反日暴動は、「日本の国民を太平の眠りから覚醒させた」と言う見方をしています。そして明治維新の前には1855年、安政の大地震が江戸を襲いました。これに匹敵するのが東日本大震災とツナミ、原発事故と言う訳です。
筆者としてはこれに家電崩壊=日本家電のテレビやスマートフォンでの敗戦、大赤字ショックを加えるべきではないかと考えています。
甲子園の高校野球では良くある話ですが、潜在能力の高い投手が不慣れな一回の表に「バンバン打たれて点を取られた後、二回から頑として立ち直り勝利投手になる」と言うケースがあります。地震や中国の対応が一種のショック療法になって日本と言う国が立ち直るきっかけになったと言う見方は非常に判りやすいですね。
<隣国の経済の膨張と摩擦に大人の対処をしよう>
昔、西欧の封建社会が成熟し、膨張した結果、三つの対外的な動きをしました。一つ目はレコンキスタ(失地回復)と呼ばれるイベリア半島のイスラム教徒国家の追い出し、キリスト教国家の再建でした。「中国への古い貢献国である沖縄は中国のものだ」と言う論文が出ていますが、これは明らかにレコンキスタです。ロシアのウラジオも中国のモノだと言う主張も出ています。
二つ目は東方植民です。人口圧力に悩むドイツ騎士団はスラブ人の地域への入植を行いました。そして三つ目がコロンブスの新大陸発見です。
経済力を身に付けた中国や韓国は、これと同じ動きをしていると考えられます。
これに対抗するにはTPPなどに参加して殖産興業政策で経済力を強め、インターネット選挙に代表される文明開化の推進で創造の経済に転換するしかありません。スマート革命が支えるICT革命や知識革命は工業社会から創造の経済への一種の文明開化を支える汎用技術と考えれば判りやすいですね。
しかし憲法96条改定による富国強兵はどうするんだろう?