スマート革命とソーシャルメディアその3、フェースブックがLINE類似のスタンプ採用、無料電話も拡大!!
<序文>
フェースブックのフェースブックホームやフェースブックフォン、iOS用のアプリ更改(チャットヘッドの導入)などスマートデバイス上に登場した新しいサービスであるメッセンジャーなどに対する対抗策が矢継ぎ早に出てきます。
iOS用のフェースブック用アプリ更改では、遂にスタンプ=スティッカーまで登場しました。それも明らかに日韓連合で進めるLINEの感情表現を取り入れています。無線電話サービスも米国内でIOSからアンドロイドOSに対象を拡大しました。
一方フェースブックに米国などで戦いを挑んでいるメッセンジャーサービスのWhatsappのCEOは「Whatsappはツイッターよりも参加者が多く、フェースブックよりも一日のメッセージ投稿数が多い」と発言し、パソコン発の既存ソーシャルメディアの王者に挑んでいます。
いよいよパソコン発のソーシャルメディア対スマートデバイス生まれのメッセンジャーサービスなどとのエコシステムの変化対応を巡る戦いが始まります。
★★WhatsApp CEO: We're bigger than Twitter's 200M users
★★Facebookでスタンプ使える新アプリ、リリース5日で本家が無慈悲なアップデート 「でも続けます!!」
★★iOS版Facebookがアップデートでチャットヘッドに対応 LINEのスタンプ的機能も
★★Facebook gives U.S. users free calls in Messenger for Android
★★Free phone calls in Facebook app, for iPhone but not Android
フェースブックのステイッカー
<出所:インサイドフェースブック>
フェースブックで嘗て流行った仮想ギフトも一種のスタンプ=ステイッカー
<出所:フェースブック>
10クレジットで販売されているケーキの仮想ギフト
ゴデイバやホンダ、デルなどもこれをイベントでの挨拶用に参加者に無料配布
Virtual Goods in Social Networks: Examples of Facebook, Twitter and More
<出所:http://howtostartasocialnetwork.com>
フェースブックのスマートフォン活用はメッセンジャーや写真が多い
ここをWhatsappなどが浸食している!!
<出所:eMarketer>
Whatsappはツイッターよりも参加者が多く、フェースブックよりもメッセージ投稿が多いと発言するCEOのコウム氏
<フェースブックがスタンプ=ステイッカー採用>
フェースブックが遂に感情表現を含むスタンプ=ステイッカーを採用しました。
米国では「Pathの真似」と言う見方が強いですが、明らかにLINEを参考にしたと思われます。
嘗てフェースブックはスタンプ=ステイッカーに近い写真や絵のギフトを販売すると言うマイクロ取引に出ていました。この流れに載ってホンダやチョコレートのゴデイバは、バレンタインデーのイベントなどに際してギフトの交換をフェースブックの参加者に促し、回数が百万回に及ぶなど成功していました。
しかしその後フェースブックはスタンプ=ステイッカー型ギフト販売を第三者に任せると宣言し、自らは仮想通貨クレジットの販売に集中しました。実際、第三者がステイッカーを作って販売しています。
日本のピクルスと大広もそれを信じたのでしょう。両社はフェースブックのスタンプ=ステイッカー計画を知らないで独自の無料ステイッカーをリリースしています。これはフェースブックメッセンジャー用スタンプです。
ピクルスと大広のフェースブックのメッセンジャー用スタンプ
<出所:http://stampmsg.com/ja/>
ピクルスと大広のフェースブックメッセンジャー用スタンプ (Webサイト)
両社は「無慈悲なアップデートで、心が折れかけている」と話しているそうですが、逆にフェースブックのスタンプ=ステイッカー進出で大いに宣伝になり、意外と成功すると筆者はみています。何故ならフェースブックのスタンプ=ステイッカーは片手間だからです。恐らくピクルスと大広の動きはフェースブックも歓迎すると思われます。
しかしLINEのスタンプ=ステイッカーがフェースブックの戦略に影響を与え始めたのは画期的です。
<フェースブックが無料電話拡大>
一方フェースブックはメッセンジャーの無料電話の拡大にも積極的です。2013年1月にそっとIOS用にカナダで無料電話のテストを開始しています。その後アンドロイドも含めてフェースブックの無料電話は23カ国に拡大していました。今回はアンドロイド版無料電話に米国が追加されています。
知り合いのコンタクトページやChat Headsからボタン一つで電話が出来ます。
さてどうなるでしょうか?