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開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

世界同時リリースの憂鬱、または発表前夜

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新製品の発表前になると、情報を一気に出そうとしたり、単にやたらいそがしかったりで、荒の前の静けさというか、情報過疎になることがあります。しかし、今回は、いつもより多めに話す作戦が続いていて、明日発表があることもすでに報道されていたりします。

しかし、タイミングを決めてさあ発表、というのは、国内だけでも調整が大変なのですが、昨今の世界同時リリースの流れから、さらにこんがらかっています。製品そのものが、英仏独日の4ヶ国語版であること、それから、海外のニュースがすぐに日本にも到達する時代なので、国内用にのんびり準備していると、情報そのものが陳腐化しかねないことなどから、同時があたりまえになりつつあります。

こんがらかる大きな要素は時差です。米国主導の発表の場合、東海岸の朝が発表時間になるのが通例です。日本の場合、翌日になるわけです。西海岸の人間は、東海岸との時差でもめんどうなのに(特に、彼らにとって明け方ぐらいが発表時間になるため、前の晩から仕込まなければならないという事情もあるようです)、そこに、日付変更線を超えた日本が同期をとろうと話に加わるから、それは君の時間の?ボクらの?なんてことになります。

彼らが時差を考えずに金曜日に発表なんかしようもんなら最悪で、日本は週末です。木曜日でも、日本は金曜になってしまうので、カバレッジが減ってしまう恐れがあります。そのため、世界同時リリースは、君らの月、火、水に限るよ、といつも言い続けています。

今回も米国主導ですから、今日の夜には、英語の発表が先に公開されるようになると思います。

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