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開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

プランニングウィーク

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CodeGearの会計年度は、1月1日から始まるので、7月1日は下期のスタートにあたります。本来、下期の計画は、上期の間に立案しておくものですが、四半期単位で現在の活動に120%集中する外資の常として、下期に入ってから、プランニングウィークが始まります。

とはいえ、7月の第1週はアメリカの独立記念日もあり、本社ではまとめて休暇を取る人も多く、実質先週がプランニングウィークになったのでした。主な活動をご紹介しましょう。

PR活動

「CodeGear」としてのPR活動、いわゆるメディアリレーションは、これまで出来ていませんでした。これには立ち位置が定まらなかったり、自前のWebサイトがなかったり、といろいろな制約があったことにも起因していましたが、これらの制約の多くは解消されています。そこで、今期から、CodeGearとしてのメディアリレーションを本格化したいと考えています。しかし、あくまでもテクノロジーや製品あってのCodeGearですから、その辺はわきまえて、コーポレートブランディングなんかに邁進することないようにするつもりです。

イベント関連
上記とも関連しますが、毎四半期に開催している自社イベントであるデベロッパーキャンプを継続することはもちろん、なるべくたくさんCodeGearのテクノロジーや製品を知ってもらう機会を作ろうとしています。予算は限られていますので、いろんなイベントにがんがん出まくるというのは難しいですが、主要なものには参加できるようにしていきたいと思っています。一方で、ベンダーが参加できるような開発者フォーカスのイベントが減っているという、別の現実もあるのですが...
ちなみに、デベロッパーキャンプについては、現在8月28日の大阪開催を受付中で、その次が、東京・秋葉原で、10月23日に開催予定です。今のところ、Delphiを担当しているNick Hodgesが来日する予定で内容を検討しています。

メールキャンペーン
新しいメール配信の仕組みにもようやく慣れてきて、おおよそできることが分かってきました。まだ100%使いこなしていませんが、この仕掛けをつかったいろいろな情報配信の仕組みを検討しています。月刊のニュースレターは、以前配信していたボーランドメールニュースの復刊みたいな位置付けで、ジェネラルな情報配信のしくみとして使います。単なる新着情報の羅列じゃなくて、付加価値をつけたいとも考えています。
そのほかに、特定の製品に興味のある方や、CodeGearの何らかの活動に関与していたりサービスを利用されている方へのメールなんかも企画していこうと考えています。

新製品の発表
こればっかりは、何月何日に発表の予定で準備しています、とは書けませんが、コードネーム「Highlander」として知られている.NETを含むDelphi/C++BuilderのStudio製品、Ruby IDEなどがこの下半期に登場してきます。

Webセミナー
ようやく各国でWebセミナーを展開できる環境が整いつつあります。日本向けにもWebセミナーを企画して、オフラインのイベントとともに、情報提供とコミュニケーションのツールとして活用していきたいと思います。ちなみに、ほぼ実験的に実施した「Delphi 2007 for Win32で24時間!」というバーチャルイベントの録画が、CDNに公開されています。まあ、このときはインフラの特性や限界値などが明確になっていませんでしたから、若干お聞き苦しい点もありました。これらの経験を踏まえ、また、参加のためのインフラも準備し、近く実施可能になると期待しています。

Webセミナーについては、片方向の講義形式のものだけでなく、ユーザーの皆さんとのコミュニケーションチャネルのひとつとしても活用できないか検討しています。例えば、本社では、例えばロードマップ発表のタイミングでコミュニティチャットを実施しています。もちろん、これには日本の方も参加いただけますが、やはり言語の壁がありますので、なかなか参加は難しいと思います。しか し、その結果、日本からのフィードバックや相互理解の機会が失われてしまうのは、残念でなりません。まだ早期検討、提案段階なのですが、Webセミナーのようなインフラを使って、日本向けのコミュニケーション機会を増やせないか画策中です。

その他
「これで全部ですか?」 - 「いいえ、実はまだいっぱいあります。それは... 」といいたいところですが、なかなか具体的には書けないものがいくつもあります。それらについては、おはなしできる時期が来たら紹介しようと思います。

ところでプランニングウィークになると、実質活動が止まってしまう傾向にあるのですが、さすがに、お盆休みを抱えている日本は、そんな悠長なことはやっていられず、プランしながら実行する、加えて、上期の結果報告のレポートも作らなきゃ、というタイトな生活を送っています。

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