Apple Watchを2週間使ってみて
正確にはまだ2週間経っていませんが、とりあえずの感想を書いてみます。
ざっくりと言うと、「ポテンシャルは感じるものの、まだありがたみを感じる場面は少ない。」という感じでしょうか。何しろ、日本語対応しているアプリがまだ少ないため、便利さを感じられるアプリがそれほどありません。アプリの作り込みのレベルもバラバラな印象で、時たまフリーズするアプリもありますし、iPhoneとの連携がおかしくなるアプリもあります。売り物のひとつである「感圧タッチ」も、アプリ側がまだあまり使いこなせているとは言えず、便利とは思えません。ただ、この辺は時間と共に改善されていくでしょう。
一方で、常時腕に付いていて、様々な通知を振動と共に受け取れるのはやはり便利です。タプティックエンジンによる振動は心地よく、過剰でも過小でもない、ちょうど良いもので、この機能がうまく活かされたアプリが出現するのが待ち望まれます。もう一つ、私的に最も期待しているのが、文字盤からワンアクションで様々な情報を表示できる「グランス」です。うまくWatchのディスプレイサイズに収まる情報であれば、いちいちiPhoneを引っ張り出さずに済み、便利さを実感できます。
現時点で期待しているアプリを3つ、ご紹介しましょう。
雨アラーム
天気予報や、降雨予報を教えてくれるアプリは結構多く、この分野はWatchのアプリとしては向いている分野なのでしょう。いくつか試した中で私がこれを気に入ったのは、グランス画面で小さいながらも雨雲の状況をグラフィックスで表示してくれることです。本来は、雨雲が近づいてきたら通知してくれるというコンセプトのアプリらしいのですが、この2週間は残念ながら関東は晴天続きで、動作を確認できていません。。しかし、この雨雲状況の表示は、今、関東のどこらへんで雨が降っているかを確認でき、そこから今居る場所に雨雲が来るのはどのくらい後か、あるいは、これから向かうところは大丈夫かを自分で考えることができます。iPhoneでアメッシュのアプリなどを使えばできることですが、Watchで確認できれば便利です。Watchの画面でもぎりぎり確認できるくらいのグラフィックスなのが良いですね。
Y!乗換案内
乗換関連のアプリもわりとたくさんありますが、どうしても駅名の入力などが煩雑になりますから、あらかじめiPhoneで経路をプリセットしておいてWatchで確認する、という流れになるものが多い様です。その中で、このY!乗換案内のこの画面が気に入りました。これもあらかじめ経路を設定しておくのですが、複数の電車の発車時間が同時に表示され、直近の電車の発車まであと○分、その次の電車まではあと△分、といったことが一目でわかります。すぐに次が来ることがわかれば、それほど急がなくても良いですし、次がなかなか来ないことが分かれば、少し急ぐということもでき、大変便利です。
しかし、ちょっと気になることがあります。この画面、秋葉原発のつくばエクスプレスの時刻なんですが、赤が快速、青が各駅、黄色が区間快速の発車時刻です。この画面ショットの時間が22:11で、次の電車は22:15の区間快速、後3:44で発車となっています。ところが私が設定した駅に行くためには、22:15の区間快速に乗ったとしても、途中駅でその後 (22:23分発) の各駅に乗り換えなければならないのです。つまり、この画面は時刻表のデータをそのまま出しているだけで、乗換の情報が正確には反映されていないということになります。これが仕様なのかバグなのかはわかりませんが、期待できる機能だけにちょっと残念です。今後の改良に期待したいところです。
マップ
Watchにはナビゲーション機能を持ったマップが付いていますが、さすがにマップは辛いですね。Watchの画面に表示しても、小さすぎてよく分かりません。拡大縮小できると言っても、歩きながらやっていると非常に危ないです。立ち止まって見るなら、やはりiPhoneのほうが良いですね。Watchに取り扱う情報は、一目で内容を判断できる分量で無いと駄目だと言うことがわかります。ただ、期待できる部分もあって、それがタプティックエンジンを使ったナビゲーションです。曲がり角に来ると、それを優しく振動で教えてくれるのです。これなら、画面をいちいち見なくても方向がわかります。画面に収まりきらない情報も、振動を使うことで使いやすくなる例でしょう。(ただ、歩いているときだけです。バイクに乗ってやってみましたが、全然わかりません。。)