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東大不合格生のノートは必ず汚い?

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東大合格生のノートはかならず美しい 』という本、最近耳にされた方も多いのではないでしょうか。僕も書店で平積みされているのを何度か見かけたことがあるのですが、なかなか好評のようです:

「東大生のノート」の秘密 膨大な情報…体系的に整理 (イザ!)

著者のフリーライター、太田あやさん(32)は2年前、通信教材の会報誌の編集をしているとき、現役東大生のノートを見て「立体的ですごみのある」中身に目を奪われた。興味を抱き、200冊以上の東大生のノートを集め、「東大ノート」の法則を探った。

とのことで、 集められたノートの傾向を分析して抽出した「ノートづくり7つの法則」が収められているそうです。受験生だけでなく30~40代の人々が買っていくことも多く、本書に協力した東大生とコクヨが共同開発した「ドット入り罫線ノート 」なる商品も売れているとのこと。ううむ、これは気になるところです。

しかし、ちょっとイジワルな意見を許していただければ……「ノートがきれい」という点と「東大に合格した」という点は、どこまで相関関係があるのでしょうか?さらに言えば、どこまで因果関係があり、どちらが因でどちらが果なのでしょうか?

以前「生還した戦闘機」というエントリを書いたことがありましたが、ここで集められたノートはまさしく「生還した戦闘機」ではないでしょうか。つまりこの調査では、東大に不合格だった人々や、「ノートを見せて下さい」とお願いした時に「嫌です」といった東大生のノートについては考察の対象外となっています。もしかしたら、「美しいノートをつくることに気を取られて受験勉強がおろそかになり、東大に不合格になった人々」が大量にいるかもしれません。また「汚いノートを見せるのが嫌で協力を断った人々」も多かったかも。そこまで極端ではなくても、「美しいノートをつくっていながら東大に不合格になった人々」「ノートが雑だったけど東大に合格した人々」は存在するはずですから、せめて東大合格者・不合格者のノートを比較して傾向を見るぐらいの分析は行う必要があるのではないでしょうか。

……というわけで、もちろんノートを取るからには、後で活用できるように整理された形にしておくのに越したことはありませんが。ただ美しいノートを取れるようになったからと言って、決して東大に合格できる思考力を手にしたのだとは限らないかもしれませんよ。僕ですか?いや実はノートを取るのが大の苦手で、3日も経過すると何を書いたのか読み取れなくなってしまうので困ってます。べ、別にヒガミで書いたエントリじゃないんだからね!

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