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元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

南イタリア旅行記6: 列車で北上、Sorrentoへ

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土曜日にシシリー島のタオルミーナを後にして、再び列車でナポリに戻る。フェリーに乗り入れた8車両の列車は、多分定員の25%に満たないくらい。週末とはいえ、利用客の少ないのに、ちょっとびっくりした。

列車に揺られて約6時間後、定刻どおりにナポリ中央駅に到着。ここでCircumvesvianaというローカル線に乗り換える。プラットフォームは駅の地下。ここから終着駅のソレント(Sorrento)まで、約一時間。

中央駅が発着駅ではないので、すでに空いた座席はなかった。どうせ町から遠ざかるにつれて電車はすくだろう.....

この目論見は大きく外れた。駅に止まる度に、降りる人より乗り込む人のほうが多く、電車はもっと混んでくる。途中からアコーディオンと太鼓をかかえたミニ音楽隊も乗り込んでくる。長旅で疲れたこの身には、ずらわしい騒音にしか聞こえない。ソレント駅に着き、まるで日本のラッシュ時のように前のめりになって電車から押し出される。えー、こんな混んだところ?私はバケーションにやってきたのに.....

駅からタクシーで15分くらいのところにあるホテルに着いた時にには、ちょっとげんなりしたのだが、何でもこの週末は街の中心が歩行者天国になってイベントがあるからだと説明をうけ、ちょっと納得。

翌朝、前夜の失望感から180度転換、再び「すてきー」の連発に変った。

ホテルからソレントの湾がくっきり見える。その左手には、あのベスビオス山が眺められて...また、ホテルのロビーやダイニングルームの色鮮やかなタイルと、何よりも、おいしそうな朝食ビュッフェと、ほっとするほどおいしいコーヒー。

食べ物と景色で、こんなに印象が変るなんて、現金なものです。

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ホテルのバルコニーから。海の向こうにベスビオス山が見える

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朝食ビュッフェが並ぶキッチン。ダイニングルームもこれに負けずカラフル。

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