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元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

第三次産業革命で得るものと失うもの

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エコノミスト誌の今週のスペシャルリポートは、"A Third Industrial Revolution" (第三次産業革命)と、少し物々しいタイトルだった。下記の文章がその内容をまとめているので、ここで紹介。

As manufacturing goes digital, a third great change is now gathering pace. It will allow things to be made economically in much smaller numbers, more flexibly and with a much lower input of labour, thanks to new materials, completely new processes such as 3D printing, easy-to-use robots and new collaborative manufacturing services available online. The wheel is almost coming full circle, turning away from mass manufacturing and towards much more individualised production. And that in turn could bring some of the jobs back to rich countries that long ago lost them to the emerging world.

製造業がデジタル化するに伴い、第三の波が起こりつつある。新素材、3次元印刷といった全く新しいプロセス、より使いやすいロボット、そしてオンラインで可能になった新たな共同生産サービスなどのおかげで、従来より少ない資源と労働力で多品種少量生産が可能になる。大量生産の時代は過ぎ去り、再び個別生産の時代がやってくる。そして、発展途上国にシフトした製造業関連雇用が、再び先進国に戻ってくることになる。

ただ、戻ってくる雇用は従来の職種とはかなり違っている。ロボットや3次元プリンターを駆使できるデジタル技術がこれからの時代に求められるのだとか。ものづくりの定義が根本的に変化していくのに、人はどれだけ対応できるのだろうか...

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