禅ってなに?まずこの本から入ります「禅の第一義」
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お茶のお稽古を始めて気づいたこと...茶道って、禅と関わりが深いらしい。まあ、自分にはこの程度の知識しかないので、禅についてもゼロから学んでいくことにする。
入門編として手にしたのは、鈴木大拙著の「禅の第一義」。彼の初期の代表作ということなので。
本一冊読んだくらいで禅の何たるかがわかるはずもないのだけれど、一つ感じ入るところがあったので、備忘録として書き出しておく。
「文字は符号なり、符号の用は実物と相応するにあり、実物を離れたる符号は符号としての用をなさず、無意味なり、無価値なり。ゆえに符号によりて実物をとらえんとするときは、実物のおおいにその符号と相違するを見るべし。... 」
「しかるに実際のところより見るときは、この符号なるものは、その事実のある方面またはある一部の現象を表彰するにすぎずして、事実は符号の有無にとんじゃくせず、その進退せんと欲するところに随いて進退す。このときにあたりて改易すべきは我らが自作の符号そのものにして、事実にはあらざるなり。」(p154, 155)
文字は決して実物ではなく、単なる符号。文字は実物のほんの一部を表現するに過ぎない...なのに、ともすれば符号を実物だとおおいに勘違いして生きていないか....と、はっと考えさせられた、のです。
いやー、禅って奥深い。これからも禅初心者の模索は続きます。
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