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元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

事業家と茶道の関係

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以前どこかで、大正時代の事業家の共通の趣味は、ゴルフではなく茶の湯だったというようなことを読んだ覚えがある。茶道って、当時は富裕者層のたしなみだったのか、くらいにしか思っていなかった。

日本から、「初歩の茶道」(裏千家茶道教科)数冊が届き、早速読み始めた。

「世の中には、事を起こしては平和をそこなったり、目上の者、自分より優れた人物などを退けてまで、自分勝手な、破目をはずした行動をする者の多いことは実に嘆かわしいことです。

人の気持ちがこういって、うとましさから離れて、みんながもっと幸福であるようにと反省しつつ、習ったことを実際に行い、その手段を自ら納得して、修得していくのが、茶道の道ではないかと思うのです。」

この一節を読んで、利潤と公益の両方を追求すべき事業家としての道を、昔の人たちは茶道を通じて学んでいたような気がする。

今のビジネススクールでお茶を教科の一つに加えるのも悪くない?

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