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元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

学生はお客さんではなく「商品」

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偶然、元ホンダでシビックやアコードなどをデザインされてこられた、岩倉信弥という方のブログを見つけ、過去の記事を一気に読んでしまった。

創立者の本田宗一郎氏から直接薫陶を受け、その「ものづくり」と経営に関わった経験を生かし、ご本人の母校の多摩美大でも活躍されていたとのこと。

その多摩美大時代の記事に、はっとさせられた。

少子化時代で厳しい経営を余儀なくされる日本の大学。その大学にとって、学生はお客さんか?彼の答えは違っていた。学生は「商品」なのだ。

確かに。岩崎氏曰く、

私としては、「良い材料を仕入れ、加工し付加価値をつけて、お客さんに喜んでもらう」という風に考えると、商品は当然学生ということになり、親御さんは「投資家(株主さん)」ということになる。「お客さん」とは、高校や予備校、それに社会や企業である。「不良品は出さない」ことを、お客さんや株主さんにコミットしなければならない。

企業や学校、公共団体に関わらず、そのお客さんをちゃんと把握しているだろうか?そこがずれていれば、ビジネスプランもなにもありゃしない...肝に銘じます。

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