スパイダーシルクに興味津々
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日本ではすでに旧聞になっているのかもしれないけれど、この間ウェブサイトでスパイダーシルクに関する記事を見つけ、大変興味深く読んだ。
信州大繊維学部教授の中垣雅雄さん(59)が開発した「スパイダーシルク」は、クモの糸の成分を1割含む絹糸。鋼のワイヤ並みの強度という絹糸の特徴に、クモ糸の伸縮性を併せ持つ。
絹産業は、明治維新政府が殖産興業の中心に据えた産業。官営の富岡製糸工場の名前は、誰しも日本史の授業で暗記させられただろう。最盛期には国内に1万を超える製糸工場があったという。それが今では、国内に残る機械式製糸工場はたった二箇所だという。小規模で特殊な品種以外には、国内では生糸が生産されなくなってしまうのだろうか?産業の盛衰は世の常とはいえ、寂しい限り....
とても気が重くなった時に、このスパイダーシルクの記事を見つけたのだった。最先端技術を活かすには、やはり実際に生産する設備も国内にあるのが前提条件だろう。スパイダーシルクのような素材が、日本の生糸生産および絹産業の再生復活のきっかけになればすごいと思う。
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