アメリカで会社を興す 4: ウェブホスティングサービスと会計ソフトを選ぶ
会社のウェブサイトをどうするか。
オンラインショッピングをサポートする、なるべく簡単で、割安で、手間のかからないウェブホスティングサービスを探したところ、この選択は会計ソフトの選択とも絡むことになった。
前の会社OINAでは、会計ソフトにQuickBooks Proを使っていた。買収直前には、育児休暇に入っていた経理担当の者に代わり、私が経理を見ていたので、給与計算や税金関係、ファイナンシャルレポートの作成など、このソフトをいやというほど習熟することとなった。それで今回の事業立ち上げに際しても、使い慣れたQuickBooks Proを使うことにした。
当然のごとくソフトウェアパッケージを買おうとしたら、ちょっと待って、QuickBooks Onlineというのがあるらしい。QuickBooks Proとほぼ同等のことが、すべてウェブ上で行える。$200のソフトウェアパッケージに対して、オンラインサービスは月額$9.99。ソフトウェアメーカーにとっては、このサブスクリプションビジネスはおいしいのだろうな。私もちょっと思案のしどころ。QuickBooks Onlineを選択したら、後で他のメーカーの製品に乗り換えるのは多分難しいのだろう。
さて、QuickBooksの製品群をみていくと、QuickBooks Merchant Service (QBMS) というのがある。オンラインショッピングサイトのクレジットカード決済は、すべてこのサービスが面倒見てくれるようだ。製品紹介によれば、このサービスは、以下の5つのウェブストアと親和性がある。
Go Daddy
Homestead (by Intuit)
ProStores (by eBay)
Web.com
UltraCart
Go Daddyでドメイン名を登録したし、ウェブページのテンプレートもそろっているようだから、ウェブホスティングサービスはGo Daddy にしよう。そして、クレジットカード決済はQBMS で、そして会計ソフトはパッケージソフトのQuickBooks Pro あるいはサブスクリプションサービスのQuickBooks Onlineのどちらか。
OINAでも後半は、顧客管理のためにSalesforceのCRMサービスを導入した。今回も顧客数が増えてくればお世話になるかも知れない。念のため確認しておくと、Salesforce とQuickBooks とのインテグレーションのツールはすでに提供されている。これは安心。
一つ不満は、QBMSはMac OSをサポートしていないこと。iMacでVMWare Fusion + Windows Vista上でQBMSを走らせるか、だめならWindows XPのノートブックを使うつもり。Mac OS対応のビジネスアプリはもっと出てくるのだろうか?