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元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

草月流20数年ぶりのカリキュラム変更

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毎週金曜日はお花のお稽古。10年ほど前に偶然手にしたテキストが縁で、今も草月流を習っている。今日は、新カリキュラムの内容を習得することを目的に、新しく加わるテーマを中心とした「新テキスト特別講習会」をDVDで受講。マーサーアイランド・コミュニティーセンターに約30名の生徒が集まった。

まず家元の勅使河原茜さんのあいさつ、続いて本部講師の方のデモンストレーション。家元も、講師の方も、堂々とした英語で説明をされていた。その後、全く同じ内容で日本語による講習。

この日の受講者のうち、日本人は、マーサーアイランド草月支部の箱森先生、私、他一人の3人のみ。中国とインド出身者が5-6人、後は地元アメリカ人。第一部の英語による講習が終った段階で大多数の人は帰るかと思ったが、デモンストレーションの花材が一部と二部では違うので、言葉は分からないながらもみんな第二部が終わるまで熱心に見入っていた。私も隣のアメリカ人に、ところどころ内容を通訳してあげることとなった。

新カリキュラムでは、現行のものに比べて「花を生ける」テーマが増えているが、それは、「自然に触れ合うことの大切さが言われる今の時代において、素材=花材と直接に向き合う時間を多くすることの重要性を考えたもの」(茜家元言)とのこと。一方、現代の住空間にあわせ、例えば生ける場所も床の間に限らず、壁にかけたり、床に置いたりすることを想定したテーマが加わっている。

単に因習に頼るのではなく、時代の変化をとらえてその要請に応じた内容を提供する.....伝統が死なずに生き続ける秘訣を垣間見たような気がする。個人的には、「水を意識する」というテーマに早く挑戦してみたいです。

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