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組織を活性化させていく上で外せないポイントを、企業や組織が抱える問題や課題と照らし合わせて分かりやすく解説します。日々現場でコンサルティングワークに奔走するコンサルタントが、それぞれの得意領域に沿って交代でご紹介します。

初めて転職活動をするにあたって

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新卒における就活、または時期を問わず現職につかれてから初めて転職活動される方においては、転職活動そのものにどうしたらよいのか、自身で活動していくのか、はたまた転職エージェントを活用するのか、ヘッドハンティングを待つのかで大きく選択肢は変わってきます。

ここではいずれの選択にせよ、必ず避けては通れない履歴書を始めとする応募書類と、その後の面接の2つのポイントをエージェントの目線からお届けしたいと思います。

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1、応募書類は相手の立場に立って書く

転職に自分から応募するとき、面接をなくして、書類選考だけで採用が決まることはほとんどありません。リモートワークや在宅での職種が増えてきた最近であっても、Web面接や電話面談という形で面談は行われています。

転職しようとする場合、まず最初に目指すのは、一次面接まで到達することです。
通常は、履歴書と職務経歴書を送って、面接の可否の連絡を待つことになります。
無事に面接への切符が勝ち取れたら、履歴書・職務経歴書は役割を終えるのです。
面接にたどり着くまでの船頭が応募書類であり、その先は転職活動において基本的には面接が勝負になります。

上手い履歴書、あるいは職務経歴書の書き方として、特別なノウハウがあるわけではありません。
基本的に考えるべきことは「読み手の立場に立って書く」ことで、この一点に尽きます。
したがって職種によっては汎用的な応募書類を作るよりも、応募する会社にあわせた書類作りをする必要があります。

いずれにしても基本的には読みやすく正確に書くということが大事でありますし、もう一歩先のレベルでは、先方が応募者の何を知りたいと思っているのかを推測して書くことが重要になってきます。
過度に自分自身を表現したりアピールしたりするのではなく、行ってきた職務に関する情報を相手に適切に伝える、という気持ちで書くと経験や職能がイメージしやすいので効果的です。

応募した仕事、もしくはやってきた仕事に無関係な趣味の資格などを書いても仕方がありませんし、応募職種にもよりますが、外資系の会社に応募するのに「英検」等なら書かない方がまだいいでしょう。TOIECや留学経験、資格はなくとも外国語を用いた職務経験があれば書いた方がよいでしょう。
一方、募集している仕事に関係のある経験やスキルを持っている場合はそれが伝わるように職務経歴書を書きましょう。

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2、積極的に面接を受ける

求人情報にどんなものがあるのかを具体的に調べていると、必ずしも第一志望ではないが興味はあるという程度の求人が見つかることがあります。

こういった場合は、第一志望ではない、転職するとまだ決めたわけではないといった理由で書類応募をしても面接に行かない人がいます。
これは非常によい機会を逃していることになります。

採用されれば入社すると決めていなくても、興味のある会社なら、面接を受けに行くことは無駄なことではありません。
その上、実際に会社のオフィスに行ってみなければ、会社の実情も、職場の雰囲気も分からないことが多いです。
情報収集の観点からも、面接の機会は大いに利用したほうがよいでしょう。

副次的効果として、面接の練習という意味があります。実際のところ、第一志望の会社との面接が初回の場合、最初から自分のベストの面接が出来る人は少ないです。
面接を受ける際に、何が自分の課題なのかを見極めるためにも、興味のある会社・職種の募集があれば、面接に行ってみることをお勧めします。

企業に対するアプローチにせよ、求人に応募して面接に出向くことにせよ、結果的に採用に直結しなくとも、情報収集や経験として十分に今後の転職活動の為になる場合が多いです。
あらゆる転職活動全般に通じる傾向ではありますが、そこに可能性があるのであれば積極的にアプローチしてみることが、良い結果に繋がるものです。



ヒューマンリソース事業部
吉田武房

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