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普段見たり聞いたりすることにも経営的視点が入っていることが多いです。ときどき気づいたりしませんか? このブログでは、日常に潜む経営視点を考えてみます。ときには無理やりにでも……。

ベンチャー企業ではなく、いつの間にか中小企業になっていませんか?

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 友人のベンチャー企業に訪問して、何かおかしいなと思い、いろいろと調べたところ、いつの間にか「ベンチャー企業」ではなく「中小企業」になっていると感じました。


 景気の影響もあるかもしれませんが、意外といつの間にか中小企業になっているベンチャー企業は多いのかもしれません。


 では、どうすれば「中小企業」から再び「ベンチャー企業」になり、成長軌道に乗れるのでしょうか?
(大企業の方は、「自社」というよりも「自部門」に置き換えてみるといいかもしれません)



企業にも成長ルートがあります


 ベンチャー企業は、成長軌道に乗れば、世間でも騒がれるほどの企業になりますが、そうでない場合、業績が現状維持だったり、徐々に業績が落ちて来たりするような場合は、中小企業になってしまいます。

 
 現在の売上を維持するためにアレコレと策を弄するようになってしまうのであれば、「中小企業」であると定義づけます。

 
 むしろ、自社が最初に掲げた目的達成のためには、売上を維持するための業務をするのではなく、「赤字」であってもいいのです。


 中小企業になってしまっている企業では、現在の売上を維持するために、他の企業の下請け業務で忙しかったりすることも多いです。


 それでは、革新的なサービスや製品を提供しようというベンチャー企業は、世に出るためには余計に時間がかかりそうです。


周囲を見渡してチェックしてみる


 自社が「ベンチャー企業」なのか、「中小企業」なのか、を周囲を見渡すことでチェックができます。
 
 経理部門なんかで企業の業績を逐一把握できる立場にいれば、数字で分かるものですが、そうでない方がほとんどですので、「周囲を見渡す」という誰でもできるものを考えてみました。

 

「ベンチャー企業」かどうかのチェックリスト

 具体的には、以下の「コミュニケーション」に関する三つがポイントになります。



 1 コミュニケーションがちゃんと取れていますか?
 
   従業員同士はもちろん、経営陣ともコミュニケーションをちゃんと取れています
   か?
   
   ちゃんとコミュニケーションが取れていれば、数字に現れるよりも前に問題の発
   見につながります。
   
      

 2 企業の方針を経営者ひとりで決めていませんか?
 
   「中小企業」では経営者の独りよがりで戦略が決まりがちです。
   それはなぜかというと、誰かに相談せずとも、現状維持で経営を行なえばいいこ
   とが多く、戦略を考えるのは経営者ひとりで十分なためです。
   
   ベンチャー企業では、経営者一人だけではなく、みなで、よりよいサービス、よ
   りよい製品を考え、スピード感を持って提供しています。

   そうでないと、たちまち他の企業が似たようなサービスや製品を提供してきてし
   まい、あっという間に陳腐化してしまいます。

   これは実は、「情報共有がちゃんとできているか?」というでもあります。
   情報共有ができていれば、他社の状況も日々耳に入ってくるため、独りよがりで
   はない企業方針の決定が可能になるのです。


        
 3 最初の「夢」や「目標」を忘れていませんか?

   日々の作業がルーチン化してしまい、夢とか目標とか忘れたという方も多いかも
   しれません。
   
   売上の維持に忙しい中小企業ではなおさらでしょう。
   
   むしろベンチャー企業は、今の売上に満足せず、どうにかして夢や目標を実現し
   ようと頑張っていることが多いです。
   忘れるなんて論外でしょう。
   
   ベンチャー企業は、何かあるごとに夢や目標を従業員全員と確認しています。
   これもやはりコミュニケーションがその前提となっています。
   
   
 これができれば成功するかというとそうではなく、これができれば最低限の成功へのルートに乗っているという「最低限の条件」だったりします。


 最低限の条件がそろっているか、自社をチェック・・・私は辞めておきます(^^;
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