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次期Mac OS X - Leopardの秘密は「Widget」?

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Mac OS Xの次期バージョン10.5コードネーム「Leopard」の発売日をあれやこれや予測していた(Mac OS X Leopard 発売日は10月19日金と予想)のだが、どうも先週は、やたらとメールニュースが多かったりと、iPodシリーズのPR効果を定着させる期間だったようで、本日リリースは雲行きが若干怪しくなってきた。

そんな中、有力Mac関連サイトからこんな記事が公開された・・・
Apple announcements brewing for late October [updated]」(これに関するCNET日本の報道:アップル、10月26日に次期Mac OS X「Leopard」をリリースか?--米報道:ニュース - CNET Japan」)。
老舗暴露サイトで発売日が後半になると予測されたのだ。CNETのニュースで気になるのは、”野球のワールドシリーズの開催にタイミングを合わせてくる”という記述。たしかに、その時にCMを打つのが効果的だ。

Leopardにまつわる現在の当サイトの予測はこうだ


『Mac OS X Leopard発売までのスケジュール予測』


・9日(火曜日)〜10日(水)までに発表
・10月19日(金曜日)発売!

以下は追補
・ポータブル型の新製品が出る(これは本日別記事で)

Leopard新機能に関する予測

1.リッチコンテンツ配信のウェブサービス (補欠)2.無料ワイヤレスコミュニティ機能が同梱 (補欠)3.Windows仮想化ソフトが同梱

ところで、のだが、Leopardの告知サイトを眺めていてふと気づいたことがある。
「Dashboard」の紹介ページがないのだ。iPod touchとの連携の最大の焦点であるこの機能が伏せられていると言うことは、もう間違いない、Dashboard/Widgetに驚くべき追加要素が投入されるのだ。

「鳴り物入りで登場し自然消滅した「Sharlock」と同様に、Dashboardも消えるのでは?」という意見を出す人もいそうだが、MacOSXとの連携を前提としたiPod touchに搭載されている以上それはありえない。また、昨年「Dashcode」という開発キットが公開されており、アップルが力をいれているのは開発者にとっては周知の事実だ。Leopardの発表でも「新しくなったDashboard」として紹介されている。

この開発キットは、より手軽にWidgetを開発できるもので、コンテンツの再生や複数の機能の連携などが容易になる。Web2.0よりのコンテンツ開発が容易になるもので、touchのようなガジェットには最良のコンテンツ提供プラットフォームといえるだろう。

そして、すでにDashcodeを体験した方の記事を参考にするとこんな一文がある。

ウィジェットのパッケージにある、HTMLファイルをWebブラウザであるSafariで開いてみよう。そのまま動作するはずだ。ファイルを一式まとめてWebサーバにアップロードすれば、通常のブラウジングからも動作させることができる。

これを読んだとたん、筆者の疑問が一気に解消していった。大きく分けると以下の2項目だ。


  • touchとLeopardの連携を強める要素とは何か?

  • アップルのウェブサービス.macの位置づけが低くなったのはなぜか?

連携を強める要素は、Widgetであれば納得がいく。また、アップルの公式サイトのメニューから「.mac」が無くなり(Macに統合)すかすかな状態になっているが、ここに「Widget」というメニューが挿入され、ウェブサービスとして展開してもおかしくはない。

現在、アップルは売り上げをパソコンから、iPodなどのIT機器にシフトしている。Widgetにより、よりリッチなコンテンツをWeb2.0的な発想で開発する推進力が高まり、touchやApple TV、また、それ以外でも今後発売するハードウェアにとって良いストーリーが描けるのではないだろうか。


【関連URL】
Dashcode
特集
Leopardを先どり - Apple Dashcodeで楽々Widget(マイコミジャーナル・木下誠氏)

Mac OS X Leopard 発売日は10月19日金と予想
Mac OS X「Leopard」は10月26日発売?

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