人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

日野原重明先生を偲ぶ

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2012年ごろから2年だったか2年半だったか、上智大学「グリーフケア講座」というのに通っていました。

なぜ受講しようと思ったのか、今となっては具体的な理由やきっかけは思い出せないのですが、2011年の大地震と大震災を経て、また、両親の高齢化とか仕事の変化とかいろんなことが重なって、以前から興味があった「グリーフケア」とは何かを学んでみたくなったのだろうと思います。

グリーフケア講座は10回くらいの輪講で、毎回、様々な分野の方が講師としていらっしゃり、とても興味深いお話をしてくださいました。2012年の講座は、さすがに東日本大震災がテーマになることが多く、かなりぐっとくるお話が続いたことを記憶しています。僧侶、医師、聖職者や画家永田萌さんとか、香山リカさん、夜回り先生なども講師として登場されました。数年通ったので、何回目かの時には、女優・小山明子さんが登場され、ご子息の大島武さんとは長年のお友達だったこともあって、小山明子さんとは一緒に写真を撮っていただいたこともあったりしました(その時のこーふんは、コチラ)。

そんな中、ほぼ毎期1回は登場されたのが、聖路加国際病院の日野原重明先生です。

2012年の記録がブログに残っていたので、リンクを貼っておきます。→ コチラ
この時は、100歳でいらしたのですね。

とてもお元気で、茶目っけがあって、ユーモアたっぷりで、お話も面白くて、「何年先まで予定がびっしり」なんてことをおっしゃっていたことも覚えています。

60分以上の講演を立ったままなさるのです。いつもおしゃれなスーツをお召しでポケットチーフをのぞかせたりして、それを「これ、かっこいいでしょう?」と受講者の方に歩み出て、ちらっと見せたりして。

お話は、医療の現場の話だったり、いろいろでしたが、中でも「いのちの教育」のお話はとても印象に残りました。

小学生に「いのちの教育」をしている中で、どんな風に説明すれば「いのち」について理解してもらえるか、考えたところ、「いのちは時間だ」という説明が最も子どもに分かりやすいというのです。

日野原先生の講座記録は、こちらにもありました。2014年のもの。

「みんな、いのち、というと、心臓を押さえたりするけど、それは肉体的なことであって、いのちは、人に与えれた時間のことなんです」と。

ああ、そうだ、そうだ。

人のいのちを奪うことは、他者の時間を奪うことになるのだ、だからいけない。
自分の時間をムダにすることは、自分のいのちの無駄遣いだからもったいない。

そんな風に考えるととてもよくわかる。

2013年もたしか2014年も日野原先生は講演なさっていました。グリーフケア講座は今でも続いていますが、私は何年か通って、いったん、その講座を取るのはやめたのですが、2014年ごろだったか、最後に日野原先生の講座を聴いた時は、車いすで登場され、車いすに座ったままお話なさったように記憶しています。

骨折をされたとかで、「立ったまま講演するのが信条だったのに、座ったままでごめんなさい」なんてお詫びなさっていたのですが、お話は、いつも通り、とても面白く、ユーモアにあふれたものでした。

105歳、まだまだ50年もあるわー。

「ああ、疲れた」などと言っている場合ではないわー。

と、日野原先生のお姿を見るたびに思ったものでした。

よど号事件で人質になったなんて、本当に歴史上の人物のようだけれども、ほんの1メートル目の前で何度も講演を聴いた私としては、とても身近な方がこの世を去ったとさみしい気持ちがします。

何度も何度も素敵なお話を聴かせてくださいまして、ありがとうございました。

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こんな本を読みました。特に絵本は、いい。プレゼントした甥っ子(8歳)も何度も読んでいるらしいです。

 

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