第31回 朝カフェは、大木さんの「現代のビジネスパーソンの必修スキル『財務』と『法務』」でした。やっぱりお金と法律は仕事の基本と痛感ー #asacafestudy
昨日開催した第31回朝カフェ次世代研究会は、大木豊成さんの「現代のビジネスパーソンの必修スキル『財務』と『法務』」 でした。
お金の流れはビジネスの基本です。だから、お金がどのように会社を流れているかを理解すると仕事の視野がより広くなります。
例えば大木さんが紹介されていたのは、資本金3000万円の会社が、開発期間10ヶ月・1億円の案件を受注するケース。
この案件を取ることで会社は大きな売上を立てることができます。とにかく売上を立てたい営業であれば、これは絶対に取りたい案件です。
しかしこの案件を受注すると、ちいさな会社だと多くの場合倒産のリスクがあるのです。
なぜか?
このプロジェクトに、10人のエンジニア(人件費50万円/月)で10ヶ月間かかると仮定します。非常に単純化して考えると総費用5000万円で毎月500万円のお金がかかります。受注10ヶ月後に納品してやっと売上1億円が立ちますが、これでもまだ会社にお金は入りません。
売掛金回収が3ヶ月だとすると、1億円が入ってくるのは10ヶ月+3ヶ月=13ヶ月後。
つまり1億円の案件を受注しても、お金が入ってくるのは13ヶ月後なのです。
一方で会社からはこの案件のためにお金はどんどん出ていきます。そして会社はお金が枯渇し支払いが出来なくなると倒産します。
資本金3000万円の会社からするとこれは非常に厳しい条件です。
倒産を回避するためには、案件を受注する前に、売上回収までのお金のやりくりも考える必要があるのです。例えば分割払いにしてもらう、別途資金調達する、等です。
「私の仕事は営業だからそんなの気にしない」というのは、大企業ならばある程度許されるかもしれません。しかし規模の小さい会社だとまさに死活問題。このことを知っているかどうかで、将来のビジネスパーソンとしてのポテンシャルも変わってきます。
法律も同様です。例えばマネジメントになった場合、労務管理にあたっては三六協定を理解する必要があります。
『財務』と『法務』って聞くと、とっても敷居が高そうに聞こえます。しかし大木さんは様々な観点でとても分かりやすく説明して下さいました。
大木さん、ありがとうございました!
参加者がTwitterで講演の様子を中継して下さった様子をTogetterでまとめましたので、ご参照下さい。
次回6/20(水)の朝カフェは、オルタナブロガーでありインフォテリア社長でもある平野洋一郎さんより、ベンチャー経営に関するお話しをいただく予定です。これもとても楽しみです。