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本業が忙しいのは、本を執筆する際の会社員の強み

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本の執筆では、企画段階でおおよその出版日を出版社と合意して初稿を書き上げる時期を決めます。

これで本を書く期間が決められる訳ですが、会社員のように本業があると仕事がピークがあって、仕事とのやり繰りや気分の切り替えが難しいことがよくあります。

私も現在、次の本の企画が固まって書き始める時期なのですが、年初は事業部が新体制になることが多く、新リーダーの下で方針を決めて社内外に分かりやすく伝えるという仕事が集中するので、毎年1年間で一番仕事が多い時期でもあります。

 

では、この状況が本を書くために困った状況か、というと、決してそんなことはないのですよね。

 

例えば、本を書くためにまるまる2週間があっても途中で行き詰まります。

私はこの年末年始にお休みをいただき次の本の企画を立てていました。でも1週間考え続けていると、アイデアが固定化してなかなか発展しなくなります。

逆に厳しいスケジュールで本業の仕事が次々と入ってくる状態だと、緊張感が保てますし、本のことはすっかり忘れることで新しいアイデアが触発されることもあります。この合間に書いたりすると新しい視点で書けたりします。

 

「会社員だと本業が忙しく本を執筆するのは難しい」と思われがちかもしれませんが、新しいアイデアを生み出すという観点では、「本業で忙しいのは本を執筆する際の会社員の強み」なのではないか、と思う今日この頃です。

ただ時間のやり繰りはなかなか難しいで、「残業3時間を朝30分で片づける仕事術」に書かせていただいたような方法でなんとか時間を確保するようにしています。

 

 

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