日本でベンチャーが育たないホントの理由
昨日は、RTCカンファレンスVol.23「新興市場の功罪」に行ってまいりました。
今回は、MynetJapanの上原さんとちょーちょーちょーいい感じの保田さん、
経済産業省のゲストの方2名の4名でお話が進んでいきました。
内容については、Every little helpsさんがきれいにまとめていらっしゃるので、
をご参照ください。
今回のお話を聞いていてわかったのは
「日本のベンチャーが起業するまでに足りないなにか」
の「なにか」がわかりました。
経済産業省の方もおっしゃっていましたが
日本には「エンジェル(個人投資家)」や、「資金調達しずらい」
環境があると思われがちです。
しかし、MynetJAPANの上原さんは、起業してニューシングの
サービスインをしたら、すぐにベンチャーキャピタルから
多数の投資話があったと言います。
じゃあなんで、「資金不足」なんてことが代名詞のように言われるか
というと、そこには、ベンチャーキャピタルが投資したい人としたくない人が
はっきりと別れているせいなのではないかと考えます。
MynetJAPANが投資話を多数もらったのは、
「形となるサービスを作る」
「社会的な経験を起業家が持っている(上原さんは元N)
「起業を手伝った仲間がいた」
この3点なのではないかと考えます。
シリコンバレーベンチャーでは
「無名」でも「人」と「形になったサービス」があれば
誰でも起業できるような環境ですが、
「社会的な経験」ってのが日本の起業においては、
重要視される要素なんではないでしょうか?
少し話をもどして最初に話した「なにか」の部分ですが、
私は今回のRTCをみて感じたのは
「何か」=「起業に対するネガティブな周りの視点」
というものが日本の人たちに多いんじゃないかなと思います。
以前読ませていただいたエントリーで「諸悪の根源は物理的」さんの
日本より外国に向いている人のエントリから引用いたしますと、
村上龍の「空港にて」からヒントを得た「何故日本人は海外に住むのか」ネガティブな理由編。日本在住でこういうことに悩んでいる場合は、海外に出れば解決される。または軽減される。かもしれない。
中略
「こんなことを言われた」集
- 「空気読めよ」
- 「理屈っぽい」
- 「どうせ無駄だよ」
- 「現実はそんな甘いもんじゃないよ」
- 「出来もしないくせに」
- 「止めといた方がいいよ」
- 「普通そんなことしないよ」
- 「そういうもんなんだから仕方ないよ」
- 「素直に言うこと聞いてればいいんだよ」
- 「お前のためを思って言ってやってるんだぞ」
上記のような「ネガティブワード」を、挑戦、今回の場合は「起業」や、
「起業をしたいと思っている若人」に対して、
海外よりも多く周りの人たちがこうした言葉を話します。
そして多くの志ある若者がめげてしまう、というわけです。
ただ、その「ネガティブワード」というものを、周りの人に言わせなくするのが
「社会的な経験」という起業家の自信のバックボーンとなり、
「投資」や「支援」などの話が舞い込みやすくなるのではないでしょうか。
ただ、そうなると、社会的に耐えなければ起業に結びつかない世の中である
ことは変わりないわけで、こういった部分にも目を向けて
経済産業省の人たちが目を向けてもらいたいなと感じました。
賞賛とポジティブシンキングの連鎖がおこれば、
きっと世界に負けないネットサービスもこの国から生まれると思います。
あ、最近もうひとつ気になっている要素は「思想」ですね。
「起業家」は、「思想家」でないとだめだなぁと、
上原さんやspeedfeed小川さんのblogを読んでいると思うときがあります。
元々は、ポールグレアムの言葉ですが「Meke something people want」
「人がほしがるものを作れ」実にシンプルでわかりやすい思想だと思い、、
自分の、思想として取り入れてます。
いつか、自分も「誰かがほしがるものを作る」こと仕事にできるよう、
どんどん学んでいきます!
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