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ある時はコンピュータの製品企画担当者、またある時は?

パートタイム・プログラマーは復活できるか

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僕自身はプログラマーであることを生業にした経験はなく、専ら暇を見つけて楽しんでいた程度のものに過ぎない。意外と思われることが多いのだが大学は文系だし、社会人になって以降もSEとしての活動をしたことはない。学生時代にパーソナル・コンピュータなるものが流行りだしたので、アルバイト代を貯めて購入したことはある。アセンブリ言語という、ひどく生産性が悪くてひたすらに忍耐力を要するプログラミングに手を染めたばかりでなく、調子に乗ってとあるソフトウェア・ハウスでプログラミングのアルバイトもやったことがある。でも所詮は趣味に毛の生えた程度のものだったし、最近は時間を見つけるのも難しくなり、年をとって面倒なことが嫌いになったせいか、ほとんどプログラミングからは遠ざかった状態にあった。

ここ何回か大学での授業に関する話題に触れてきた。社会人になってから大学に直接関わるなどということは久しくなかったので、僕にとって非常に新鮮な体験なのである。理系の学生相手にコンピュータに関わることを教えているので、やはり概念だけでなく実際にプログラムを動かして結果を見せる必要もあるだろう。コンピュータの動きを理解する上で役立つプログラムもインターネット上に多数掲載されている。全くそのままでは使いづらいので、少々手を加えて学生の前でデモを見せる準備はしておこう。となると、プログラムの動作環境くらいは自分のパソコンに構築する必要がある。

いくつか拾い上げてあるプログラムは、Java、C、OORexx(Open Object Rexx)と様々である。 元のプログラマーが好き勝手に言語を選択したのだろうからしょうがない。全てをJavaとかCにコンバージョンするのも面倒なので、このまま使えるようにしてしまえということで、オープンソースのコンパイラをひたすらにダウンロードして環境構築に励んでいる。OORexxとは見慣れないと思うが、僕の理解が正しければ、元はIBM汎用機OS上で動くシェル・プログラミング用言語のRexxをオブジェクト指向化したものである。構造化プログラミング(今や死語かもしれない)ができること、数値をそのまま文字列として取り扱える簡便さがあること、などプログラムを組むには結構手軽で僕は好きである。

でもプログラムを稼動できるだけではやはり物足りなくて、プログラム作成からコンパイル~結果表示にいたる手順が簡単であって欲しいのは人情であろう。授業でもあれこれとプログラムに手を加えていくと、結果がどう変化するのか教えたいと思っている。これを効率よく実現するには統合開発環境(いわゆるIDEというやつだ)を作り上げるのが手っ取り早いに違いない。OORexxは特殊だからあきらめるとして、JavaとCくらいは何とかEclipseの上で稼動させたいものだ。Eclipseは元々Javaを想定して生まれた環境だから問題ないが、Cに関してはプラグインを入手して構成する必要がある。

Googleで調べてみたら、すぐにCDTというのが使えそうだと見つかった。ところがコンパイラは別途入手しなければいけないらしい。そこでこのCDTがサポートしているコンパイラとして、MinGWを導入した。するとどうやらMsysも追加導入しないと駄目なようだ。これで何とかと思っているのだけれど、まだエラーが吐き出されて動かない。Windowsコマンド・プロンプトでの稼動は全く問題ないのだけれど、何故かEclipseでは実行コードを生成しない。ここ数日は堂々巡りをやっている。あちこちのWebサイトの導入ガイドにあるヒントも今のところ役立っていない。誰かまともなガイドを作ってくれと言いたいところだが、これがオープンソースなのだろうか。かつてのプログラマーはなかなか復活できないでいるのである。

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