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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

Edge-to-cloudオーケストレーションがビジネスの意思決定を強化

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ビジネス環境の急速なデジタル化に伴い、クラウドコンピューティングの最前線では、edge-to-cloudオーケストレーションが注目を集めています。背景には、人工知能(AI)、機械学習(ML)、ロボティクス、モノのインターネット(IoT)などの先進技術が推進力となり、企業がデータをより効率的に扱う新しい方法を模索しているためです。

ABIリサーチが2024年3月21日に公表した、最新の報告書によると、2027年までにエッジサーバーへの投資は総額190億ドルに達する見込みです。特に、企業が自社の場所で直接管理するオンプレミスの展開が、総収益の55%、約105億ドルを占めると予想しています。これに続くのが、通信事業者の展開が70億ドル、大規模なクラウドサービス提供者(ハイパースケーラー)が7億9000万ドル、中立的なホスティングサービスが7億4000万ドルの投資を見込んでいます。

Edge-to-cloud orchestration addresses hybrid environment challenges, facilitates better business decision making

企業はデータのサイロ化を乗り越え、パブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウド環境を統合する方法を模索しています。

ABIリサーチのアナリストは、

エッジサーバーは、企業のクラウド戦略全体としてエッジベースのアプリケーションを統合する上で不可欠であり、クラウドとエッジ環境を繋ぐエンドツーエンドのデータ管理戦略から得られるビジネス価値は計り知れません

とコメントしています。

クラウドネイティブなソリューション、たとえばコンテナやAPIなどは、どの企業のデジタル戦略においても中心的な役割を担います。edge-to-cloudオーケストレーションプラットフォームを導入することにより、企業はエッジで展開されたワークロードをクラウドネイティブアプリケーションと組み合わせることができ、ビジネスの全体像をより包括的に、かつ統合的に捉えることが可能になります。これにより、迅速かつ正確なビジネス判断が可能となります。

ABIリサーチのアナリストは、

AIの台頭は、edge-to-cloudオーケストレーションの必要性をさらに高めるでしょう。現在のエッジインフラストラクチャは、収集したデータを中央のクラウドに送ることなく、エッジで直接AIの推論モデルを処理できるようになっています

とコメントしています。

このように、エッジからクラウドまでのデータ管理と処理の連携は、今後のビジネス環境において、よりスムーズなデータフローと迅速な意思決定を可能にする重要な要素となります。

エッジコンピューティングの進化は、データをリアルタイムで処理し、分析する能力を大幅に向上させ、ビジネスの機動性と競争力を高めることに寄与することになります。

これらの技術的進展により、企業は市場の変化に迅速に対応し、顧客のニーズに即座に応える製品やサービスを提供することが可能になります。また、AIとの統合によって、エッジデバイスはより賢く、自律的に動作するようになり、セキュリティの向上やオペレーションコストの削減など、企業にとってのさまざまなメリットが期待されます。

edge-to-cloudオーケストレーションは、企業がデジタル変革を推進し、持続可能な成長を達成する上で不可欠な戦略的要素です。今後も技術の発展と共に、その重要性はさらに増すことでしょう。ビジネスリーダーたちは、この変革の波に乗り遅れないよう、今のうちから準備を始めることが求められています。

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