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傲慢になるということ

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昨夜は渋谷のミクシィ本社で開催された、Youth Venture Summit (YVS)のセッションにお邪魔してきました。YVSはその名の通り、若い起業家たちが集まるイベントで、掲げられた目標は"Go Global"。今回は韓国からスタートアップ企業が招かれ、セッションでは「日本と韓国を結んだベンチャーのエコシステムを築こう!」というテーマで討議が行われていました。しかもプレゼンとQAは全て英語で!

登壇者の一人、韓国のベンチャーファンド"Seoul Space"の創業者であるRichard Min氏(@richardmin)が「ベンチャーを育むエコシステム」の一部としてYVSのようなイベントを挙げられていたように、こうして志を同じくする人々が集まり、会話を交わすことは非常に重要なことだと思います。幸いなことに、ソーシャルメディアの影響か、数年前に比べてこの種のイベントの数は確実に増えていると言えるでしょう。また海外のイベントの情報を収集して、自らそこに乗り込むということも容易になりました(例えば頓智ドットの井口社長らは、皆でSXSWに行こう!という活動を進められています)。オトナたちからは内向きと揶揄される日本の若者たちですが、一方でこうした動きが起きていることは注目に値するでしょう。

一方で昨夜のイベントで、ちょっと気になることがありました。それはプレゼン後のQAで、手を挙げて質問する人が少なかったこと。MCに「もっと質問ないの!?」と促されてようやく手が挙がる、という感じでした。プレゼンはいずれも刺激的な内容でしたので、登壇者が質問攻めにあうという場面が見られるかと思ったのですが……しかも起業という大きなチャレンジをしよう、という人々が集まっている会のはずなのに。

英語が間違ったらどうしよう、簡単な質問で笑われたらどうしよう、という気持ちがあったのかもしれません。だとすればなおさら、傲慢になることに慣れて欲しいと思います。どんどん分かってるつもり、専門家のつもりになって、そして堂々と間違えてしまえば良いではないですか。間違いは誰かが指摘してくれますし、指摘されたら改めれば良いだけです(しかもそれを通じて、周囲の人々に正しい情報を与えることができます)。それに今日の間違いが、明日は正解になっている、なんてことも珍しくない時代じゃなかったでしたっけ?

傲慢になること、間違えたら改めること。それさえ出来ていれば、「何も分かっていないのに出しゃばるな!」などとしか言えないオトナたちは華麗にスルーしてしまって構いません。

と言いつつ、僕が20代の頃こんなに積極的に勉強会に参加していたっけ?と考えると、非常に情けない気持ちになります(笑)。いやほら、僕の頃はTwitterとかFacebookとか無かったし。というわけで、「日本は起業家に厳しい」などという決めつけに屈せず、どんどんこういった環境を活用して、踏み台にしてゆく人々が増えてくれると良いなぁと思った次第でした。願わくば、「厳しい」という環境自体を変えてやる!という人々ももっと登場することを。

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失敗のススメ、ということで以前ご紹介したこの本を再掲しておきます。

【○年前の今日の記事】

若い人をバカにしてはいないか (2007年11月29日)
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