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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

ということで、Augmented Reality Event (ARE) 2011の初日が終了。あと数時間で2日目が始まりますが、気になった点をいくつか簡単にメモ。

【謎の一団が乱入、「空間を解放せよ!」と叫ぶ】

#are2011 キーノートが何者かによって乗っ取られたー(棒

これは個人ブログの方でも書きましたが、「空間解放運動(Space Liberation Movement)」の面々。やり方は荒唐無稽ですが、「(拡張現実)空間とはどうあるべきなのか?人々が自由に使えるべきではないのか?」という、ある意味ですごく重要なテーマを認識させてくれました。

【モバイルプラットフォームは「参加しやすさ」がテーマに】

空間解放運動とも若干被るのですが、企業/個人が(ARコンテンツを提供する側として)参加しやすいというメリットを掲げるサービスが目に付きました。それは一面で後述する「ソーシャル」という要素とも絡みますが、やはりARがウェブ空間的な広がり、つまりプロトコルとブラウザによって展開される空間に自由に(AR)コンテンツが発生する、という方向性を目指す流れが強くなってきたことを示していると思います。特にモバイルARブラウザにおいてこの動きが顕著で、サードパーティーのARコンテンツプロバイダー向け開発プラットフォームとしてWikitudeが"ARchitect"を、Layarが"Connect"をそれぞれARE2011初日に合わせて発表してきたのが象徴的に感じました。

【ARにもソーシャル化の波】

猫も杓子もソーシャルの時代ですが、ARも例外ではありません。以前から「ブラウザの中に表現されたAR空間(バーチャルサングラスをかけた自分の顔など)を撮影してTwitter/Facebookにシェアする機能」を実装する、といった仕掛けが進められてきましたが、これはあって当然の機能となりつつあるでしょう(上記のモバイルARブラウザでも容易に追加できる機能として用意されているものがあります)。それに象徴されるように、ARも単なる表現の技術から「つながる」ための技術へと発展しており、それに応じたサービス開発やコミュニティ創出を意識しなければならないという話が出ていました(この辺は逆に、日本のAR界の方が先に意識していたテーマかもしれません)。ということで参考までに、当日使用されていた関連資料を少し:

【ミッション・クリティカルなAR】

もともとARという発想は軍事的な側面とも結びついてきた歴史があり、実際に戦闘機のHMDなどという形で実現されているわけですが、さらに警察や消防といったミッション・クリティカルな状況でもARを導入しようというという動きがあり、実際にかなりの精度まできているという例に興味を引かれました。もちろんスマートフォンレベルの端末で実現するというわけにはいきませんが、「ARなんてお遊び」というイメージは、ここ数年のうちに払拭されるのではないかという期待を感じます。

特に今年のAuggies賞(AREの余興として行われる、最新AR技術/プロダクトのコンテスト)を受賞したChurchill Navigation社の技術は圧巻です。以下はその一部を紹介したビデオですが(会場ではさらに高度な機能のデモも行われていました)、これだけでもその凄さが分かるでしょう:

【電脳コイルがそこここに】

「電脳コイルってアニメがあってね……」「電脳コイルを見てたらね……」などなど、プレゼンや雑談の中でそこそこに登場する電脳コイル。その度に個人的にニヤニヤしてしまったので、おかしな日本人と思われてたかもしれません。しかしUgoTradeTish Shuteさんなんて、会場からの「将来『ARウィルス』的なものは登場すると思うか?」という質問に対し、「電脳コイルって見たことある?」と切り返してたんですよ!まぁだから何なのって話もありますが、今年は登壇者に日本勢がなかったこともあって、「あれもこれも日本じゃこんな事例があるのに……」と感じることしきりでした。

*****

と本当に適当ですが、大きなところで気になったのはこんな感じ。それではあと2時間後、2日目に出発してきます!

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小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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